プッタパルティ観光ツアー:1


1.サイババの生誕家 − シヴァ寺院


サイババの生誕家があった敷地を寺院に改装し、シヴァ神を祀っています。
私たちが訪れた時は、海外の帰依者が、ファミリーバジャンを捧げていました。
インドの寺院には珍しく、『No Offering (寄付禁止)』と書かれていますが、花やココナッツなどは捧げることができるそうです。

写真には映っていませんが、手前の敷地は、若かりしサイババの伝記に度々登場する熱心な帰依者、カラナム・スッバンマのお家。

数年前に来た時は古びた建物があり、祭壇も見せて頂けました。しかし今回行くと、建物は取り壊され、平地になっていました。
幼少時代のサイババは、肉を食べないスッバンマのところで食事を摂っていた・・・というシーンを思い浮かびました。書籍で読むと遠く感じますが、実際に行くとお隣さんで、こんな近かったなんで!と驚きます。当時は敷地を分ける塀もなかったそうです。



2.ヴェヌゴパーラ・スワミ・寺院

旧マンディールの横にある、牛飼いとしてのクリシュナ神を祀る寺院。(旧マンディールは現在、地元住民の結婚式場として利用されています。)


寺院の屋根に、V字に真ん中一本線のマークがありますが、これはヴィシュヌ派の帰依者が、額に描くしるしで、サンダルウッドで描きます。ちなみに、ヴィブーティで横三本線を描いているのは、シヴァ派で、女神信仰は、クムクムで額の真中にを描くとされています。

余談ですが、寺院礼拝をすると、参拝者のためにプージャリがアーラティをくべてくれます。その時、ステンレスの寄付をのせるお盆が差し出されるのですが、慣れた参拝者は、10ルピーや20ルピー紙幣を用意して、ササッとお盆の上にのせます。
このとき、プージャリがお土産に、神様にお供えした花やココナッツをくれるのですが、どうも私はタイミングが悪いみたいで「しまったー!車に財布忘れた・・・」と心の中で呟くことがあります。



3.サティヤ・バーマ寺院 (サティヤアンマ寺院)

地元の人に、サティヤアンマ(真の母)寺院と呼ばれているサティヤバーマ寺院。
クリシュナの第二番目(諸説によると三番目)の妻で、強い意志と癇癪癖で知られているサティヤバーマ女神様を祀る寺院です。

ある日、コンダマ・ラージュ〔サイババの父方の祖父〕の夢に、一人の女神が夢に出てきました。
天界に咲く、世にも芳しいパリジャータの花を取りに行ったクリシュナ神をサティヤバーマ女神は待ち続けました。ところが、何時間経っても、何日経っても、クリシュナ神が戻ることはありませんでした。

涙を流して嘆き悲しむ女神。
そこに激しい嵐がやってきて、雷雨が女神を襲いました。


そのとき、コンダマ・ラージュの姿を見つけた女神は、次のように告げました。
「私には行くところがありません。どうか私の社をつくってください」、と。

その夢から覚めたコンダマ・ラージュは、サティヤバーマ女神の為に寺院を建立したそうです。


大地の女神(Bhudevi)の化身とも言われているサティヤバーマ女神。
この女神は、プッタパルティ氏神様だそうです。また、サティヤバーマ女神のみを祀る寺院はインド中でも珍しいらしく、プッタパルティの寺院が唯一無二のサティヤバーマ寺院、と語る人もそうです。

右手の、白い銅像はスワミが設置されたもので、一度盗難にあい、村人達が総出で捜索し最近戻されました。(スワミが入院されたのは、サティヤアンマの怒りに触れたからに違いない、と結束した3000人近い村人が捜索しブッカパトナム貯水湖の湖底で発見されたそうです。タイムズオブインディアの記事



4.ハヌマーン寺院

大きな敷地のハヌマーン寺院は、プッタパルティの(地元人のための)サイセンターの役割を果たしているそうで、敷地内の左手の建物の中にバジャンホールがあります。



ここは、幼少時代のサイババが友達と一緒に、ハヌマーン寺院の周りを歩く礼拝(プラダクシナ)をしていたら、大きな猿が現れてサイババの足元にしがみ付いたエピソードで有名な寺院です。その際、猿神はサイババに向かって次のように懇願したそうです:「私が貴方様にお仕えすべきです、どうかこれ以上お廻りにならないでください」。この帰依心、泣けてきますね・・・。何度も聞いたエピソードではありますが、グッとハートに来て、通訳しようと試みたのですが、涙をこらえるために時間がかかりました。

社の中には、大きな石像に猿神ハヌマーンが彫刻されていました。
インドの寺院は、主神を守るべく、かならずガネ―シャ神像も祀ってあります。その他、この寺院には、9つの惑星を祀る「ナヴァグラハ」の社と、シヴァリンガムを祀る社がありました。

シヴァリンガムの前に立つと、ガイド役の先生は、「ではここで、赦しのマントラを唱えましょう!」と、大学寮で学生が毎晩就寝前に唱えるマントラを、みんなで一緒に唱えました。


kara charana kritam vAk kAyajam karmajam vA
shravana nayanajam vA mAnasam vA aparAdham
vihitamavihitam vA sarvametat kshamasva
jaya jaya karunAbdhe shrI mahAdeva shambo

カラ・チャラナ・クリタム・ヴァーク・カーヤジャム・カルマジャム・ヴァー
シュラヴァナ・ナヤナジャム・ヴァー・マーナサム・ヴァー・アパラーダム
ヴィヒタマヴィヒタム・ヴァー・サルヴァメータット・クシャマスヴァ
ジャヤ・ジャヤ・カルナーブデー・シュリー・マハーデーヴァ・シャムボー

至高神よ、どうか私が犯してしまった罪をお許しください。
知らずして、または知りながら犯してしまった罪を。
私の手、足、口を通して犯してしまった罪を。
私の耳、目、そして心を通して犯してしまった罪を。
慈悲の大海であられる至高神に栄光がありますように。


出典: シータラーマさんのブログより
音源: 大学寮で唱えられている夜の祈りは、こちらから試聴できます:Night Prayer.wma 直




ここでタイムリミットが来たので、朝の観光は、いったん終了。
用事があったのでベイビーを預けて私だけアシュラムに向かい、皆とは午後に再会しました。



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