インドの幼児教育
日本で、「インド式教育」という言葉を耳にしますが、本場インドの幼児教育でよく耳にするのは、
イタリア発の「モンテッソーリ教育」。
日本で、シュタイナーと呼ばれているウオードルフ教育系の学校も少なからずありますが、社会への浸透度で比べれば、モンテッソーリのほうが圧倒的です。
これは、創始者のマリア・モンテッソーリが長年インドに滞在していたという背景のほか、新興国のインドが、シュタイナーが提唱するスピリチュアルな要素よりも人材開発や能力開花に注目したことが大きいのでは。。。と個人的に思っています。
インドは元祖格差社会なので、都市から離れるとモンテッソーリなんて聞いたこともないという階層も多数存在します。その反面、都会の少し清潔でインターナショナルな雰囲気の学校には、どこもかしこも、「モンテッソーリ導入」という文字が書いてあります。(ざっくばらんな解釈で、多少清潔かつチャイルドフレンドリーなおもちゃがあれば、モンテッソーリの要素を満たしている、という感覚かと思います。)
しかしながらこのモンテッソーリ、知れば知るほど素晴らしい教育方法だと感じます。
従来の詰め込み方(国家が子どもに対して学ばせたい情報を記憶させる方法)ではなく、個人が持って生まれた感覚を繰り返し刺激して発達させて(能力を開花させる方法)で学ぶと、何が起こるかわからない人生の荒波を乗り越える際に、ものすごく強靭な基盤となるだろうなぁーと思います。将来子どもに会社の一コマとしてではなく、自立した企業家として活躍して欲しいと願う親御さんにはピッタリの教育方針。。。
いろいろと調べてみたところ、ハイデラバードのハイテックシティー近くに、ブルー・ブロックスという筋金入りのモンテッソーリ幼稚園がありました。そこに入学するためには、まず親御さんがワークショップに参加し、教育方針や趣旨に賛同することが前提となっています。
うわー、素晴らしい!ぜひ入れたい!と思いましたが、段階的に能力開発を行うため、生粋のインド人の場合は3歳未満か、モンテッソーリ系の学校からの編入、という形でしか受け入れられないそうです。我が家の場合、ママが日本人でモンテッソーリ的な接し方をしていて、子供の順応性も良いということから、三歳三ヶ月でも即入学の条件付で入学許可を頂きました。
結局、日本出張の話があったり、バンガロールへの転職という話がもち上がったりして入学へは至らなかったのですが、もしハイデラバードのハイテックシティー近辺に転勤で、3歳未満のお子さんいる方、お勧めです!日本人のお子さんもいらっしゃるそうですよ!
そこの校長先生にお聞きして面白かったのは、日本はモンテッソーリ教育にとても熱心だということです。
「能力開発の教育に熱心」、というよりも、日本人は元々、子供にお手伝いをさせながら学ばせたり、二歳児でも見守りながらハサミで紙を切らせる、ということを普通にしているからだそうです。
インド人の夫と接していて校長先生の云わんとすることがよぉーく、わかります。
夫婦間の教育方針としつけの考え方がカナリ異なるので普段から頻繁に話し合いが繰り広げられますが、インド人の場合、ほんと、危ないことは一切させませんし、後片付けはお手伝いさん・・・の王女様なみの甘やかされ放題ですから、三歳過ぎた子にはそりゃ無理だわ、と思います。
一方シュタイナーの方は、大我との融合(HELP EVER - HURT NEVER)や解脱を意識した子育てをするにはピッタリの方針で、頭脳や肉体だけでなく、魂(エーテル体、アストラル体)の発育を視野に入れた方法にとても興味を惹かれます。
モンテッソーリに関する記事:
マリア・モンテッソーリ
モンテッソーリ教育
お仕事の時間
家庭から始まるモンテッソーリ
GoogleやAmazon、Facebook創設者も――成功者が皆受けた「集中力」教育プログラム
Googleの成功はモンテッソーリ教育なしには語れない
インドにおけるモンテッソーリ(英語)
シュタイナーに関する記事:
シュタイナー教育の理念
ルドルフ・シュタイナー
シュタイナー学校
インドにおけるシュタイナー(英語)
ブログランキングに参加しています。 応援クリックして頂けますと幸いです。