インド音楽・讃歌・マントラのオンライン学習


日本では、ミュージシャンがある特定の神さまや、グル(霊性の師)に
讃歌を捧げるシーンを見ることは非常に稀です。



宗教の国インドでは、実に多くのミュージシャンが
ごく普通に
神々の讃歌を歌い、CDをリリースし、コンサートでデヴォーショナルソング(信愛を込めた歌)
を歌います。

(日本みたいに一神教信奉国ではないため、特定のグルや神格だけに対してのみ捧げる、
といったものではなく、もっとおおらかな感じです。)


日本人でバジャンを歌い、マントラを勉強したいと思っている方々は
たくさんいらっしゃると思いますが、


ひとつ難点なのは、
そんなマニアックなジャンルの先生を探すことだと思います。

しかも、練習というのは、継続が力なり・・・。
月に一回、都市に出向いて習っていてはカンを体得するのに一苦労。。。



そんな方々に朗報です。

インドのミュージシャン、シャンカラ・マハーデーヴァン氏が、
オンラインミュージックスクールを設立しています。



それ誰っ?
とお思いの方



Shankar Mahadevanシャンカラ・マハデーヴァン)
1967年ムンバイ生まれ。
受賞歴のある作曲家兼プレイバックシンガーシャンカラ・イーサン・ロイというトリオグループの一員で、数々の映画のサウンドトラックを手掛け、インド国内外の賞を受賞。シャンカラ・マハデーヴァン・アカデミーを創設し、世界中の生徒にインド音楽のオンラインコースを提供。映画音楽だけでなくスピリチュアル音楽も作曲し、サティヤ・サイ ババの降誕祭等の祭事にゲストシンガーとして参加するほか、バジャンCDへの楽曲提供やレコーディングを行うなど、幅広く活動する 。



◎ サティヤ・サイ・ババの85年降誕祭

◎ レディオサイ製作のCD、Bhavanjali Vol.4 のレコーディング。
(二曲目のEaswaramma Nandana )


◎ 2008年に開催された人類の幸福と世界平和のための大護摩供犠「サハッスラ プールナ チャンドラ ダルシャナ シャーンティ マホーッツァヴァムのスワミの入退場時の楽曲提供。
(2008年11月15日から17日の三日間、人類の幸福と世界平和のための大護摩供犠。約3万人収容の野外スタジアムにて開催、全インドから集まった180人の僧侶がサンスクリット語ヴェーダの吟唱と共に護摩供犠。)




ママネタが続いていますが、個人的に私が、『子供に正しい発音でシュローカを学んで欲しい』と思って色々と調べていた時に、このアカデミーの存在を知りました。
そして試しに、Music For Children (子どものための音楽)の

Shlokas for Kids(子供のための讃歌/2000ルピー約3400円)と、
Rhymes to Swaras(童謡と音階/1500ルピー約2550円)の
コースを申し込んでみました。(一回の申し込みで、六ヶ月間有効。)


子供のための讃歌は、ヒンドゥー教徒の子どもが覚えるべく20のマントラやシュローカを、
サリーを着たオンライン先生の発音等を聞いて学び、自分の声を録音をして発音の正誤を確認することができます。 
ここで教わるマントラは、インドのサティヤサイバルヴィカスの時間割に掲載されているものがほとんどで、バルヴィカス(子ども達への霊性教育)に通わせられない親御さんには、とってもよいツールだと思います。


ひとつ難なのは、すべてヒンディー英語なので、
親御さんがじっくりと聞いて意味を理解し、お子さんに説明することです。

マントラや音調をはっきりと見せてくれているので、うちの子供も、
先生の顔、口、タイミングを見て、CDで聞いているより早く覚えられるみたいです。

もう三歳なので既に知っているマントラも幾つかありますが、
『自己流で覚えて唱えられている気になる』のは一番大きな落とし穴ですので、
復習も込めて大体、2−3のマントラを毎日数分、
1−2週間繰り返し聞かせて唱えさせています。

インド国内でも唱える方のバージョンによって微妙に音程が違うこともありますが、
ここはひとつ日本人らしく生真面目かつ神経質に捉えずに、
マントラのエッセンスを学ぶ、という姿勢で習わせています。



次に、童謡と音階ですが、
人形劇の先生とライムちゃんとスワラちゃんが一番目の歌詞を英語で童謡を歌い、
二番目をサレガマパダニサのスワラで歌う、という簡単なものです。
歌は、キラキラ星とか、インチィンチスパイダー等の、欧米圏の童謡です。


こちらは、本気でヒンディー英語の歌を学びたい、と思っている方にはお勧めですが、
単にインド音楽の音階(スワラ)を学ばせたいと思っている方は、Youtubeに載っている、
音階の基本エクササイズをBGMのように繰り返し聞かせておくと、音の感覚を習得できると思います。
そうするといつの間にか、鼻歌になって出てくると思います。




もっと真剣に、カルナーティック音楽、ヒンドゥスタニ音楽を学びたい・・・という方には、
12週間、1週間一度、45分のコースがあります(初級・中級・上級・ヴォイス強化など)。

値段が、8100ルピー(約14000円)〜なので、
習い事に通ってバジャン唱歌を習得したい、という方にお勧めです。
コースはすべて英語なので、
ある程度英語が理解できること、もしくは通訳を介しての参加が前提です。
(といっても、難解なことを話しているわけではないので、
中学校英語を勉強した方には理解できるかと思います。)
サンプルはこちら
オームブックというオンライン動画教材(ダウンロード不可)で先生が見本を歌うので、それに沿って歌う、というシンプルなものです。音声だけでなく、動画、文字テロップも出るので、とってもユーザーフレンドリーな教材です。

◎ Carnatic Vocal Certificate Program

◎ Hindustani Vocal Certificate Program


とりあえず、どんな感じか試してみたい、という方には、Devotional(讃歌)というセクションの Ganesha - Gananayakaya があります。





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