ある一日

今インドは選挙期間らしい。23日に、選挙がある。
日曜日と、月曜日の昼食どき、続けて別の政治家を支持する男性達が、プッタパルティの大通り…アシュラム沿いの車道をのぼりをもってデモ隊のように奇声をあげて行進していた。

数にすると、300〜400人、女性はいない。午前中にはバイクに乗った若者が十人ぐらいでクラクションを鳴らしながら、旗を揺らして支持する政党と思われるものをアピールしていた。数週間前から街頭演説をけたたましく繰り返す日本の選挙活動とは大きく異なる。候補者の演説とかないのかな?と思っていると、日曜日には、首の周りに生花のガーランドを巻きつけた男性がデモ隊と一緒に移動するミニトラックに乗って、マイクを持って演説していた。側近らしき人たちも、ガーランドをしている。もしかして同じ政党の応援部隊なのかも。昨日のデモ隊と違って、コンサバティブな感じがした。昨日の人たちは、もっと荒削りだった。もちろん、現地語が分からない私には、何を宣誓しているか区別がつかないのだけど…。多分この騒ぎは、選挙当日まで続くと思う。


このところになってアシュラムにも政治家らしき人たちが参拝している。インドでは元大統領を含む数多くの政治家や要人サイババを信奉している。


午後のダルシャンには、サイババの赤ちゃん象のペットが、飼育係に連れられてスワミの邸宅の前に来ていた。なんかのお祭りがあるのかな?と思っていたら特別なプログラムはなかった。ダルシャン後、先日出会ったロシア人がアパートの廊下で景色を眺めながらたそがれていた。この人達は、何気ないふとした疑問に答えてくれるタイミングで良く会うから不思議。


Hi!今日、サイラクシュミ―見た?
え?サイラクシュミ―? 象さんね、見た見た!(サッティヤギータって名前で呼ばれてないんだ。)今日、なんか特別なことがあったの?誕生日とか? と聞いてみた。
イヤー違う違う。まだ2歳の赤ちゃん象だからね。飼育係が寂しがっているのを感じたら、サイババの前に連れて行って食べ物を食べさせてあげてるのよ。あまり、会えないからね。
サイババから食べ物を直接食べさせてもらって、よしよし…って可愛がってもらうと満足して宿舎に帰っていくらしい。




今夜はガヤトリープージャが遅めに始って、終わるのは8時過ぎだった。よく行くノースインドキャンティーンが閉まったばかりで、代わりに…とココナッツの御菓子をくれた。

仕方ない・・・今日はお外で食べようと、アシュラムの外に出た。暑いこととサイババが避暑地に移動する時期が重なり、5月の中旬まで閉店しているお店が少なくない。プッタパルティには比較的日本人の口に合いやすいチベット料理屋さんが3件ぐらいあるけれど、みんな国に帰っているらしい。。。そこで、ドイツ人の元ヨガインストラクターがやっているオーガニックレストラン、Swamy’s Kitchenに行くことにした。ここは、野菜の栽培から調味料に至るまで全てオーガニックにこだわっていて、どれも結構、味わい深い、で、ボリューム満点。ライトな美味しい食事、というよりは、栄養重視。中目黒のカフェエイトを思い出す。オーガニックジュースバーもあって、レモンや生姜を添えて飲むシュガーケーンジュースなんてものもある。見るからに甘そうなので、これはまだ試していない。


家に帰ると、キッチンのガスレンジが乱れ、小皿や物が床に落ちていた。一体何があったんだろう?調べてみるとキッチンの小窓の柵が外れて落下していた。強風かな? 信じられない…こんなことがあるんだ…っと落胆する習慣はとりあえず、止めることにしている。なぜか?それを言い出すと、切りがないからである。インドで生活し始めて一番学んだことは何か?と聞かれるとあきらめること、と答えるような気がする。私はA型で、どちらかというと、物事があるべき方向に、効率よく、確実に進捗してほしいという期待が高いほうだと思う。ここの生活はある意味、委ねるとか、平常心を保つ性格を培う(かなりキツイ)修行になる。ほんと、ここにきて期待を裏切らなかったのは、祈りぐらいだと思う。そう思うと、心からの祈りの威力に敬服せざるを得ない。
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