ヴェーダクラス
最近、朝のバジャン終わりでヴェーダを学んでいる。
2006年8月上旬、全世界の幸福を祈願して執り行われた大供犠祭、アティ・ルッドラ・マハー・ヤッグニャ 開催中に語られた講話集や、御言葉集を読んでから、基礎からヴェーダを学んでライフワークにしたいなぁ、と思っていた。
習い事に師匠はつきもので、いい先生はいないかなぁ?と、グル(師)に出会えるよう祈ることから始めた。サイババが霊性修行(サーダナ)についてQ&Aで回答する書籍、 サティヨーパニシャッドの下巻 で説いている通り、グルの重要性は少し認識していたので、よき先生と出会うまでは、そっと脇に置いておくことにした。ライフワークにしようと思っているぐらいだし、あせらずに待とう・・・と。
巷では、グルを選ぶ規律に関して色んなルールが囁かれているけれど、私の中での優先は、師が唱えるヴェーダがハートに響くこと、そして無理のないキー(高さ)で唱えられること、のたった二つ。声はからだや精神状態、その在り様が敏感に反映されるところから、第二の人格と言われている。それを一心に聞いて吟唱するということは、師の人格も一緒に吸収するんだと思う。そんなに難しいこと考えなくても、個人的にはエネルギーとしてなんとなく、ハートチャクラに近いところで発声できた方が、疲れないし、喉も傷めないような気がする。
ある日、ポーランド人の元ルームメートと話していたら、最近、彼女がヴェーダクラスに参加しはじめたことを知る。
西洋人やインド人、総勢15名ぐらいの生徒が参加していて、先生のダムルさんは、5年ほど前、青年部の世話人時代から地元、北インドのチャンディーガルでヴェーダ指導にあたり、今年からプッタパルティに移り住んでヴェーダを教えるセヴァをしているらしく、発声を聞いて、あ、この人に習いたい、と思った。ヴェーダが上手い人はいっぱいいるけれど、たぶん、これは詠唱の善し悪しや上手さじゃなくって、身体がその声に共鳴するかといったとても感覚的なことのような気がする。
先生に教わったことは・・・
● ヴェーダはシュルティ(sruthi:聴くことによって学ばれるもの、聞くこと、伝承、天啓経典)と言われていて、師の発音を生徒が耳で聞き取って習得する ― 新しいスローカを学習する時は、かならず、本を閉じて、感覚で吸収する(これに関して先生は、かなり厳しい)。
● 本は、参照程度にパッと見て、頭文字を見ただけで言葉が出てくるように練習する。文字を読んでしまうと発音がおかしくなるから。
● 首をまっすぐに保ち、声がまっすぐに出るように姿勢に気をつける。
● 詠唱するキーを一定に保つため、バックグラウンドに、ハーモニウムや、タンプーラを流す。
自宅で詠唱するのに良いソフトがあるよ、とインド楽器ソフト、「TaalPulse」のダウンロードサイトを教えてくれた。それぞれが唱えやすいキーに合わせたり、楽器を選んだりできて、詠唱時の目安になる。それにしても、アイコンがとっても可愛い ♪
ところで、スワミが入場する前に唱えるヴェーダは大体、曜日毎に決まっているらしく、基本は、下記の通り。時間や参拝者の割合(バジャンが始まる5時に近い時間だと短めのベーダを唱えたり、参拝者の割合を見て、学生や子どもが多い時は、皆が唱えやすい易しいヴェーダを選ぶ等)を見て、色んなベーダを唱えるけど、曜日に合わせて小型のヴェーダブックやプリント用紙をダルシャン会場にもっていくと良いよ、と教えてくれた。
DAY | DEITY | VEDA |
---|---|---|
SUN | 太陽神 | Suryopanishhat |
MON | シヴァ神 | Rudram ・ Shivopaasana |
TUE | 女神 | Durga Suuktam ・ Devi Suuktam ・ Shree Sutkam ・ Bhu Suuktam |
WED | ガネ―シャ神 | Ganapati Atharva Shirshham ・ Ganaanaam |
THU | ヴィシュヌ神 | Naaraaayanana Upanishat ・ Vishunu Suuktam ・ Naaraaayanana Suuktam ・ Purusha Suuktam |
FRI | 女神 | Durga Suuktam ・ Devi Suuktam ・ Shree Sutkam ・ Bhu Suuktam |
SAT | シヴァ神 | Rudram ・ Shivopaasana |
サイババの著書、 ヴェーダ・リーラー・カイヴァリャ・ヴァーヒニ によると、「この世に生きるものは皆、欲しいものが手に入るよう、そして嫌なことを避けられるように励み、ヴェーダはその両方を成就させる方法を説いている ― ヴェーダは、しなければならないこと、してはいけないことを明言している」とのことで、意味が日本語に訳されたテキストがあるのは、本当にありがたい(それがなかったら、頭の中は単なるカタカナと???マークのオンパレードだったと思う・・・)。
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