プッタパルティの近況 2


随時更新されている、サイババの最新情報(原文最新はこちらによると、スワミは重篤の状態が続いているとされています。不必要な混乱を避けるため、ガバメントオーダー144(集会禁止令)が再行使された他、マンション横の空きビルには、茶色い服を着た州警察(4000人)が、再び、活動拠点を設置しました。


そんな中、インドの出版協会に勤務している彼の先輩によると、水曜日の夜(容隊が悪化する前夜)、スワミは目をお開けになって、とても美しい笑みをお顔に浮かべられたそうです。
思い返してみれば、スワミが入院される三日前(25日)の最後のダルシャンサイババが参拝者に与えた祝福は、久しぶりに昔の雰囲気にもどったような、「あなた方を祝福します!」という、神の栄光がまばゆく広がるような優雅なものでした。 こうした些細な事象をきっかけに、スワミはすべてご存知で、「全てスワミの御意思で起こっている」、ということを感じさせられるような気がします。


そうして帰依者の間では、スワミがもうすぐ退院されてヤジュルマンディールのご邸宅で治療するという噂が流れていて、3−4日で戻る、2週間で戻る・・・と“噂”通り、情報内容がころころ変わっている感じです。うーん、細菌感染への懸念はもう消えたのかな・・・? 個人的には、これが本当に、スワミが長らく語られていた、黄金時代への幕開けのような気がしています。


3月28日にスワミが入院されてから、今まで私が知らなかったインドの側面が次々と開示され、何かと興味深い毎日…。ポジティブな面にスポットを当てるとすると、例えば、インド人の信仰心の深さです。


サイババの帰依者による世界レベルのアカンダバジャンに加え、インド各地で、ムリュッテュンジャヤホーマ、ガーヤトリーホーマ等の護摩祈願が行われました。そして4月16日には、炎天下の中、プッタパルティから70キロ離れたBagepalliという村から帰依者達が、パルティに向かってナガラサンキールタン(グループで歩きながらバジャン唱歌を捧げる礼拝)を行い、ガネーシャ神にスワミ回復への祈りを捧げたそうです。(Saibabanews Group・Bro. Satish Naikの投稿より)
それにしても、炎天下といっても日本の比ではなく、灼熱のインドで日中気温40度超!これこそ、苦行といっても過言ではないと思います・・・スゴすぎ!


そしてつい一週間ぐらい前まで、プッタパルティでは毎日、地元の住民がナガラサンキールタンを行い、ハヌマーン寺院やサマディーロードに祭壇が設置されて、僧侶による祈りが捧げられていました。


気心の知れた、ある飲食店のオーナーに理由を聞くと、サイババが入院されてから、プッタパルティの目抜き通りに並ぶ一般店舗への客足が激減したそうです。「まったく、商売にならない!」そこで、これまで、サイババの名前を使って帰依者相手にお金儲けをしていた村の店主たちは、「サイババがいなければその日のパンさえも買えない」ことに改めて気付き、スワミの早期回復に対する祈りを捧げ始めたそうです。よって、多くの店主が店を閉め、祈祷(プージャ)や、ナガラサンキールタン、そしてナーラーヤナセヴァ(無料の食事奉仕)に時間を費やしている・・・と。


「騙し金をもぎ取っていた人達でさえ、今では祈りを捧げている。」


その言葉をBGМに村人の行進を見つめると、以前、婚姻届を申請しようとした際(インドで入籍)、六千ルピーを騙し取った「自称・報道関係者」が、村人の先頭に立ってみんなを誘導しているのが目に入りました。なんとも忘れ難い、テロリストのような形相のその男性は、先頭を切って神殿の前でココナッツを割っていました。
(ちなみにインドで寺院にココナッツを割って捧げる行為は、エゴを打ち破って神に捧げる精神や、無私の奉仕を捧げることを象徴します...。
インドの物価は日本の1/7 〜 1/10ぐらいの感覚で、六千ルピー(一万二千円ほど)というと、ちょっとこましなマンションの一か月分の家賃の金額。そもそも、寺院で結婚式を挙げると、外国人だと分かればお金を持っていると思われ、色々な理由を付けて法外なプージャ料金(外国人価格)を徴収されるから、別の方法で婚姻申請を・・・とアドバイスされたのが発端。
聖職である僧侶や寺院が金儲けに走るなんて!っと日本人の感覚からするとにわか信じがたいですが、インドでは巡礼やプージャ儀式は「一大産業」というのは暗黙の了解だそうです。・・・個人的な見解に過ぎませんが、インドをはじめとする世界各国のサイセンターが、参加者に対して“無料”に徹しているのは、そういったインドの因習と一線を画すため、という意味もあるかもしれません。)


そういう意味でも、公衆への奉仕に人生を捧げるインド人帰依者達は、まるで泥池に浮かぶ蓮の花のように、美しく目に映ります。

うーん、なんとも感慨深い。インドとは、ホント、こういう国・・・。(あーなんか私って今日、ブラック... 読者の皆さん、ごめんなさい。)おそらく、何もかも白黒はっきり付けたい性分の私にとっては、インドの生活は、ほど良く…いや、かなりいい修行になっているのだと・・・思います。


右手で神に祈りを捧げ、左手で同胞から金を貪り取る人を目にして、「そんなことをして良心が痛まないのだろうか!」と蔑むのは私の無知というモノ・・・。神様は、ひとたび祈りが捧げられたならばその人に対して微笑みをお与えになる。何故なら、「施しを与える」のが神様のお役目だから。そして、行為の結果は「因果応報(カルマ)」という別の管轄によって、裁かれる・・・。


なんというか、全てが入り混じって混沌としている風景を、「ジャッジして切り捨てる」のではなく、「神のリーラとして感情を害さず、ありのままを受け入れながらも、常に用心する」・・・みたいな。


人を疑わず、嘘をつかずに誠実であることを美徳とする日本人気質は、インド人の彼にとったら危なっかしくてしょうがないらしく、インド神話の二大叙事詩バガヴァッド・ギータークリシュナ神が勇士アルジュナに語った言葉や、ラーマーヤナで、ラーマ神が森の中で他人と交わした言葉を引用しながら、インドなりのダルマを説かれる事が、よくあります。 (尚、普遍的なダルマはこちらから)


一説では、スワミは、「サイ・ババの名前を使って商売しようと移り住んできた人々」から帰依者を守るため、アシュラムの中にショッピングセンターや八百屋さんを設立したそうな。帰依者がアシュラムの外で買い物をしなくてよいように・・・、と。
そして(パルティに住んでいる頃は当たり前だと思っていましたが)アシュラム内のテンプルで行われるプージャに10ルピーでも現金を奉納しようとすると、プージャリは、目を丸くして付き返します。 (プージャ中に神に捧げる花やココナッツは、受け取り、そのまま祭壇に飾って使用します。)

チェンナイに住んでいた頃、お掃除をしてくれる使用人に対して「明日はパルティ巡礼だから、週明けに来てね」と告げると、「息子のことを祈ってきて」と、10ルピー紙幣を差し出されてびっくりしたのを、思い出します。正直、驚きました。。。彼女の信仰心と、それに、どのカーストの人でも「祈りを叶えてもらうにはお金が要る」と思っている事に・・・!



サイババは帰依者に対してこう語ります。


わたしがあなたがた一人一人に要求するものは、
わたしがあなたに与えたままの心であって、
それ以外の贈り物や、それ以外の高価な捧げ物などではありません。
 
わたしにその心を捧げなさい。
わたしがあなたに与えたときと同じ純粋な心を。

わたしが満たしておいた愛の甘露がいっぱいに溢れている心を、捧げなさい。



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ところで、インド、北米、ヨーロッパ、では、サイババの人生や使命にスポットを当てたドキュメンタリー番組、“THE MIRACLE OF PURE LOVE”が放映されるそうです。該当地域にお住まいの方はぜひご鑑賞くださいね。


★ For the Attention of Viewers in INDIA

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Sanskar TV 24-Apr-11 Sunday 8 - 9 p.m.
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Aastha International TV 28-Apr-11 Thursday 9 - 10 p.m. (UK)


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