チェンナイの地震


昨日の午後2時過ぎ、遅めのランチを作っていたらベイビーが携帯電話をもって私のところにやってきました。


なんやら必死で語りかけている様子。
携帯電話を何度も指さしながら、パーパ、パーパ、と表情たっぷりに、私に呼びかけていたのです。


私は、 「あ、チェンナイにいるパパに電話したいのね・・・、カワイイねぇ…」 と笑顔を送って無視し、そのまま食事を作り続けていました。

そしてランチの後、PCを開けてから、ベイビーの言わんとすることがやっと分かりました。


地震起きたから、今すぐパパに電話して!」 ・・・おそらく。 (笑)



スマトラ沖でM.8.6の地震が起こったため、チェンナイに津波警報がでていたのです。

さっそく電話すると・・・、つながらず(溜息)。 すぐにネットでニュースを検索し、とりあえずは大丈夫と思ったところで彼から電話がかかってきたのは、約1時間後の、午後4時30分。


地震、大丈夫だったの!?」 
「うん、なんだか津波警報がでたから、今すぐオフィスから出て帰宅して!って言われたんだ。うちの階だけ連絡がまわってこなかったみたいで、社長がものすごい顔して来たんだよー。今すぐPCをシャットダウンしなさい!って。」
「で、今どこいるの?」
「となりのコーヒーデイで、カフェラテ注文したところ。道路はオフィスビルから避難してきた人であふれかえってるから、しばらくここで様子を見るよ。」


まー、なんてのんきな・・・!
彼のオフィスは、チェンナイのITハイウェイ、OMR(オールド・マハーバリプラム・ロード)沿い。
海岸から3キロの地点で、彼の自宅は、さらに海寄りの海岸から1キロ弱、その上、半分崩壊した運河の横。


「ゼッタイ家帰っちゃだめだよ、一緒に住んでる友達に電話してホテルに泊ったら?」
「みんな節約家だから、無理だよ。」
「無理って決めつけないで、聞いてみなきゃわかんないでしょ!」
「無理だよ。でも、高層階のホテルなんて、チェンナイにそんなにないし。」
「とにかく地震ならまだしも、津波で路上に避難って、地面なんかにいたら津波にさらわれるでしょう!全然避難になってないじゃない!何かあったらオフィスに戻ったほうがいいよ。」
「・・・それもそうだね。でも、道路はものスゴイ人だよ。」
「・・・それもそうだねって・・・」絶句。
「あのね、こっちインターネット繋がってないから、ニュースで調べて状況教えてよ。」
「・・・私に聞くより、地元の友達に電話して聞いた方がよっぽど早いでしょー。タミル語わかんないんだし。万が一のこと考えて、飛行機で帰ってきていいからね。家にはなにも取りに帰らなくていいからね!」
「ありがとう。」
「夜8時30分の飛行機なら空きがあるけど、予約しようか?」
「8時30分か・・・ムリだよ。」
「無理って、今まだ5時前じゃない。」
「道路が、避難渋滞で全く動いてないんだ。」


(C) Deccan Chronicle

・・・
ほんとだ、大渋滞!
人口の多さに加えて、幹線道路が一本しかないから大パニック
ちなみに、一時間後、警告は解除されました。
ホッ。

インドは、災害慣れしていないから、なんかあったら大変なことになる・・・のだと思いました。


彼曰く、「スワミがいるから、大丈夫だよ」 と。
場所は問わず、いざとなった時には必死で神に祈るのが、最強の防災なのかもしれません・・・。


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