放射能汚染 〜 リベラルか、リアリズムか


世の中には、「放射能ハンター」という職業を持つ人がいるそうです。
ウクライナのジャーナリスト、エフゲン・ゴンチャレンコさんがその一人です。


知人から紹介された動画をみて、一部、驚愕した内容が収録されていました。

原発から55キロ離れた水田。
汚染は地形や風向きによるため、現在公式発表されている同心円状の汚染地域は、事実とかなり異なるそうです。
そしてなんと、政府が“安全”と太鼓判を押した区域の農作地には放射線で汚染されている地域が含まれていて、しかもそれは、農家には一切知らされていないそうです。


現在進行形で、農家の人たちは「安全だと信じて農作物を作り」、それを全国に出荷しているという事実があります。そういった野菜は安い外食チェーン店で利用されるか、数値を下げるべく、産地を混ぜて“東北産”として食品店に並びます。



いつまで隠ぺいして、現実逃避を続ければ、気が済むのでしょう?
十数年先に、被害者が続出しはじめてから、やっと重い腰を動かすのでしょうか?
過去と同じようにバタバタと人が死んでいってから一斉に頭を下げ、裁判の上、賠償金を支払うのでしょうか?




「僕は毎日たくさんの人々と話をし」
原発から20キロのひどい汚染地域に行った」
「人々は重要な情報の多くを知らないことに気付いた」
「単純に知らされてないんだ」
放射能の影響や危険についてあまりに知らな過ぎると思う」
「それは日本政府や環境省が幾つかの事実を無視をしているか」
「隠蔽しているからに違いない」
「上層部の責任者達がそうした基礎知識を持っていないとは思えないからだ」



みんなの思う日本の地図では、住む所によって汚染のイメージが異なることが記されています。
どれが正しいかは、公式発表されていません。
(ちなみに、米国アカデミー発表のマップは言葉の体験記というブログに掲載されていました。)
こういった世情ですから、私たちは自主的に必要な情報を入手し、『スマートな選択ができる消費者』になることが不可欠な時代になったような気がします。



「ここに生えるものは もちろんすべて放射性物質を取り込む」
「この地方の植物を食べるのは非常に危険だ」

ここに育つものはすべて汚染されている、しかし誰も農家に知らせていないようだ。
何故そんなことが起こるのか?
事故後政府は立ち入り禁止区域を同心円状に設定した。
しかしそれは実際の汚染状況とは一致しない、風は北西部に放射性物質を運んだ。
チェルノブイリでは事故後まもなく、実際の汚染状況に応じて禁止区域は修正された。
何故福島でも同じことを行わないのか?



最も簡単な形の除染さえ、政府や東電は拒否しているそうです。
「飛び散ったセシウムプルトニウムは、私たちのものではないから除染する筋合いはない」、と。



「がんばろう福島!」、「福島応援隊」と謳い、福島産の野菜や果物を積極的に販売するチェーン店も存在すると聞きます。なんとなく・・・ですが、いつまでも「安全」といい続けず、国中から集まった義援金を、「福島の人たちを本当に安全な場所」に移動することにあてたほうが、がれき助成金といった新たな利権に回すより、よっぽど人の命を救えると思うのですが・・・。 (きょうはかんぜんにひとりごとです)


原発が爆発した直後、「今すぐ逃げて!」と言っていた知人がいました。
私はそういった人のことを、「過激派」、「ちょっと気にし過ぎ」、と思っていましたが、そうではなかったことが、次第に分かってきました。
それも、真の意味のジャーナリズムが存在する海外のメディア報道によって...。



良心の呵責はひとによってポイントが異なるかとは思いますが、
事実を隠ぺいした上で推奨するリベラル思想は、・・・おっソロしい・・・と思った一日でした。




明日から、ブッダ・プールニマ(仏陀降誕)のお祭り準備です♪



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