グループインタビュー

十数年前サイババブームがあった時、日本人は他国から嫉妬されるぐらい頻繁にグループインタビューに呼ばれていた・・・と古くからの帰依者に聞いたことがある。最近、インタビューに呼ばれるのは王族や、政治家とか、ほとんどVIPに限られていて、一国の団体対象のグループインタビューは滅多と見ない。私が最後に見たのは、去年の10月、サイババが西洋人を主な対象とする250名ほどの外国人女性にサリーを配った時ぐらいだったと思う。

ところが今日、アメリカ人がグループインタビューを受ける場面に居合わせた。こういったインタビューは初めて目撃するので、ほぉーっ!という喜びとともに、他人のことながら、なんだかワクワクして皆がゾロゾロとマンディールの中に入って行くのを見守った。スワミが奥に入って出てこないなぁと思っていたら、側近の方が男性サイドの方にいそいそと何度か往復し、ずらっと、グループが立ち上がった。先に男性が中に入って行き、そのあと、お揃いのサリーを着た女性陣が続いた。スワミは20分ぐらい、マンディールバジャンホールの中にいたと思う。


たまたま隣になったアメリカ人の女の子にインタビューの様子を聞いてみた・・・


Q: ねぇねぇ、どんなインタビューだったの?
一人ひとり、パダマナマスカールを捧げる機会をもらって、個人的にサイババとお話する機会も、もらったわ。


Q: へー!それで、それで?
あとね、ある男性が皆の前でスワミに質問を投げかけたの ―「より良きインストゥルメントとなるための秘訣を教えてください」って。


Q: そうしたら?
スワミは、大切なことが四つあると仰ったわ。1つめは、Remember God (神を忘れないこと)2つ目は、Fear Sin (罪を恐れること)3つ目は、Be Happy (幸せであること)、そして4つ目は、Serve the Poor (貧しい人に奉仕をすること)。
貧しい人に奉仕することか・・・。インドのような開発国やアメリカのような格差国家に比べて日本は物質的に豊かな人が多い。カースト制度や人種差別がない反面、いろんな意味でのいじめが社会問題になっている日本では、根本的な愛に飢えている人が多いような気がする。私もつい最近まで、とっても愛に、飢えていた。ふと、話を聞きながら、精神的に貧しい人に奉仕することも、立派な奉仕なのかもしれないなぁ、という思いがよぎった。


Q: へー!すごいね。何人ぐらい入れたの?
90人。先週の日曜日から、総勢400名のグループでアシュラムに来訪していて、文化プログラムとして、バジャンやスピーチなどをする機会を伺っていたけど、結局、午前ダルシャンにバジャンを捧げることができて、スピーチをする機会は今回はなかったの。主要なプログラムが終わったから、ほとんどのメンバーは、帰っちゃったあとなんだよね。


Q: えー、じゃ、残っていた90人だけがインタビューに呼ばれたの?
・・・イエス


へー。そうなんだ・・・。なんとも言えないねぇ。ところで、前から思っていたんだけど、皆いつもお揃いのサリーを着て整列して歩いてるのみてると、なんか、一体感がある感じで、いいよね。お揃いのサリー、何着ぐらい持ってるの?と聞いたら、4着、という答えが返ってきた。4着も揃えてるんだ・・・どれぐらいしたんだろ?


そういえば、いつもアシュラムで見かける同世代のアメリカ人女性もこの時ばかりは、アメリカ人グループに混ざって皆と一緒の制服、じゃなかったサリーを着ていた。なんか、ちょっと嬉しそうだったけど、その気持ち、よぉーく、分かる。私も、東京からサットサングが来たら、なぜかわからないけど、本当に心がはち切れそうなぐらいの喜びを感じる。殆ど話をしたことがない人に会っても嬉しさを感じるから、なんでこんなに嬉しいんだろ?っと思い、理由を探ってみたら、やはり、心の在り方に敬意や懐かしさを感じるからだと思う。
何というか...、数多の経典を学ぶだけでなく、それを実践しようとして試行錯誤を凝らしながら・・・最終的には自我を押し通すことではなくって、教えに照らし合わせながら、より愛が深まるようように自己修正しようとする決意を、柔和な笑顔の向こうに感じ取られるからなんだと思う。・・・見習わなくては。。。です(反省)。


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