グルプールニマ

グルプールニマには、二日間連続でサイババが講話を授けた。 これは、最近では極めて珍しい。

霊性の師に感謝を捧げるこの祭事は、11月23日の降誕祭、2月のマハーシヴァラートリー、に次ぐグルプールニマと、三本の指に入る大イベントで、世界中から、信奉者がアシュラムに詰めかける。

世界中からVIPも来訪するため、ホストであるサイババは、日頃各国で献身的な奉仕に従事している人々への対応が続くから、ダルシャン会場への到着が遅れがちになる・・・と事情通の人が教えてくれた。スワミは御年、83歳。毎日毎日人々の祈りに応え、世界中から詰め寄せる参拝者に祝福を与えて、肉体的に疲れは来ないのかしら?と少し心配になる。 来訪者を囲んで食事をなさることもあり、西洋キャンティーンの調理スタッフや、各国から来訪しているお料理上手な帰依者たちが、さまざまな国の料理を用意して来訪者をもてなすらしい。仲良くなったインドネシアの婦人が、料理を作りにダルシャン会場を退席した。

講話の内容は追ってネットや紙面で配布されると思うけど、グルプールニマに参加するのはこれが初めて、という私は、てっきりサイババを称える催事が執り行われるのかと思っていた。 実際はその逆で、サイババが、数十年ものあいだ、献身的に奉仕を捧げた人々を壇上に上げて表彰していた。
スワミの通訳者、アニール・クマール博士が対象者の名前を読み上げ、呼ばれた何組かの夫妻が花輪贈呈を受けた(花束贈呈ではなく、首のまわりに花輪をかけられる)。対象者は、ほとんど耳にしことがない人々 … 表舞台で華やかな活動をしている人ではなかったのが印象的だった。例えば、サティヤサイ高等医療機関にて、20年近くも会計監査役を務めた方、サイスクールにて期日通りに採点結果を掲示できるように従事してきた試験管理者、院内感染を防ぐため、サティヤサイ高等医療機関の病棟で気温コントロールに携わってきたシニアエンジニア、サティヤサイ大学の総務の方など、40年以上も人生を奉仕に捧げて続けた面々。

午後ダルシャンでは、ドラマに出演する演者が舞台裏で控えている中、一時間近く遅れて入場したスワミが突然、講話を始めた。てっきりドラマの上演が始まると思っていた参拝者から、思わぬ成行きに、拍手が起こった。スピーチの締めくくりは、では、ドラマに出演する子どもたちにプレゼンテーションの場を譲りましょう・・・、という言葉。あまりにも時間が押しているからひょっとして上演できないかも・・・と不安になっていた演者達はホッと胸をなでおろしたと思う。

二日目は、予期せぬ講話という感じで、スワミが突然、今朝、表彰された方々がなぜ表彰に値するのかという理由を説明していなかったから、スピーチをされます、とアニールクマール博士のアナウンスが入り、急きょ、スワミの近くにマイクが設置された。講話中、スワミは、「こういった献身的な年配の方々を見習いなさい、彼らが示した姿勢を決して風化させることのないように、神を愛し、罪を犯すことを恐れ、社会に道徳がもたらされなければなりません」ということを強調されたのが心に残った。

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 菜食・ベジタリアンへ

ブログランキングに参加しています。 応援クリックして頂けますと幸いです。