不確実性は内省への扉?


先週に続き、今週も サイババ がダルシャン会場に姿を現すのは夕方、5時半過ぎ〜6時過ぎぐらい。
インド国内外からグループが来訪していることもあって、それぞれ、演劇や演奏など、文化プログラムを上演する機会を心待ちにしている。


9日には、イギリスの青年部の演奏、10日にはグラジャート州の青年部による演劇、そして11日にはアンドラプラデーシュ州・シュリーカークラム県のメンバーによる演劇の上演があった。


サイババは時折、「 (私の英知を信用しなさい。私は間違いを犯しません。)私の不確実性を愛しなさい! というのも、私の不確実性は間違いではないからです。 それは私の意図であり意志なのです。覚えていなさい。私の意志なくしては何事も起こらないということを・・・。(Sathyam, III, 43. ) 」と信奉者を諭す...。 そして特に今週は、その不確実性が顕著に現れたように思えた。


イギリスの青年達は、毎日楽器を持ってダルシャン会場に足を運び、帰国前日、ついに準備していた音楽プログラムを上演できた後、さらにバジャンも歌いなさいと指示されて見事なバジャンを奉納していた。(私の席からはステージの様子が分からなかったので、てっきり毎日歌いこんでいる学生が歌っていて、あー、やっぱ学生は上手いなぁと思っていたら、翌日、UKの青年によるものだったと知る。別の言葉に置き換えると、それほど、バジャンのクオリティが高かった... In other word, it was that good.)

逆に グラジャート州が演劇する番には、バジャン中サイババが 終了のアルティーを始めるようプージャリ(僧侶)を目で探していたら、州の責任者がそれを上演のゴーサインだと勘違いしてサイババの近くに行き、内容説明や許可など...劇を始める段取りへと進んでしまった。すでに時計が6時半を回っていたのでアルティーに移ったけれど、プラサードのラドゥーが配られているあいだ、キャンセルになりそうだった劇の上演をサイババが許可し、途中まで上演・・・となった。

そして、シュリーカークラム県が用意した 『インドがバーラタ(神を愛する国の意)と云われるゆえん』を主な題材とする演劇では、上演中にサイババが「マックスミューラー」役の青年を壇上に呼び ネックレスを物質化して首にかけていた。丁度、舞台裏も見える位置に座っていた私は、感動を噛みしめながら舞台袖に帰っていった男の子(おそらく20代)が、舞台の裏側に回った瞬間、仲間のキャストから抱きしめられて喜びあっていた様子を見て、ちょっと胸が熱くなった。物質化だけでなく、シュリーカークラム県の演者には全員にサリーやドーティーの布などが与えられていた。


サイババがみせた、三地域に対する反応は三者三様で、決して画一的なものではなかった。これをカルマと取るか、不公平ととるか、もしくは深遠な意味を探るきっかけにするかというのは心的態度(attitude)に大きく左右されるんだろうなぁと思う。プログラム出演者の立場だったら、気が気ではなかったのでは・・・?と思う反面、『不確実性』は心を内省する絶好のチャンスなので、精神修養をする機会を与えられているんだなぁ・・・と、思った。

理由は・・・ サイババのような高次の意識から発せられる言動をどう受け取るかというのは、ひとえに、各自の人間性にかかってくると思う… から。 どんぐりの背比べのような自我に翻弄されているレベル同士のやりとりだと、相手と自分のエゴが混ざり合ってどっちがどっちか... と正邪の線を引きにくいけれど、スワミに関していうと、たとえ一瞬(反射的に)感情的に捉えたとしても、後々冷静になってみれば、結局、未熟さゆえの自分の心の反映でしかなかった・・・(汗)ということに気付かされる...。


スワミがダルシャン会場に現れるのが日増しに遅くなっていく今日この頃、プログラム当事者だけでなく、参列者にも何かに気付く“良いきっかけ”が与えられているのかもしれない… と、ふと思った。熟考に値しないことかもしれないし、反対に、世間や他者の反応(結局、自己反映)をどう捉える傾向があるのかを知るきっかけにもなるかもしれないし…


サイババは、時として他者やその他数多のカルマを被って自らの体調を悪くすることもあるらしく、何も、ダルシャン会場で待っている人たちだけのために、この世に生きているわけではない… と思う。 それに対して 忙しいのに有難いなぁ、と感謝するか、待たせて失礼だと立腹するか、それとも、後回しにされて愛されていない、と悲観するか、もしくは、身体の具合は大丈夫かな?何かできることはないかな?と気遣かうか・・・といった受け取り方の違いは其々の心の在り方によって大いに異なり、精神状態の良きバロメーターになるような気がする。 ちなみに私は、いろんなところ ↑ を、行ったり来たりしています (苦笑)。



ダルシャンレポートは、下記にて参照可(英語):


★ Author: Deepak Arjandas Bharwani
☆ Courtesy: Sai Baba News


‐ August 10, 2009 – Drama by U.K. Sai Youth (イギリスの青年による演奏)
‐ Source: http://media.radiosai.org/Journals/Portal/pd-articles/PD-09_08_2009.htm


‐ August 10, 2009 – Drama by Gujarat Sai Youth (グラジャート州の青年による演劇)
‐ Source: http://media.radiosai.org/Journals/Portal/pd-articles/PD-10_08_2009.htm


‐ Summary of Tuesday, Aug 11 , 2009 (シュリーカークラム県の青年による演劇)
‐ Source: http://www.sssbpt.org/Pages/Prasanthi_Nilayam/srikakulamparthiyathra11082009.html

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