クリシュナ神 降誕際

今年は8月14日が、ヴィシュヌ神 の八番目の化身 クリシュナ の降誕際 − クリシュナ・ジャンマシュタミー ・ (Krishna Janmashtami)にあたる。サイババが朝ダルシャンに出てこなくなって2週間近くになるけれど、今日こそは、お祭りだから…と思い、7時過ぎにトークンラインに並んだ。いつも通り、8時からヴェーダの詠唱が始まって、9時からはバジャンに切り替わった。
会場はメタリックベイビーブルーの緞帳で飾り立てられ、中央には笛を吹くクリシュナ像が設置されてお祭り気分、満載。 祭事日には大体午前ダルシャンに主な式典が行われるのでダルシャン会場は満員だろう…と思っていたけれど、過去2週間ほどの経験で・・・?意外と、参列者が少なかった。
朝 9時30分頃、黄色いローブに身をまとったスワミが金縁の白い車いすで登場した。みんなから溜め息が漏れるものの・・・すぐにインタビュー部屋に入り、20分後、中央に戻ってからアルティーで終了となる。この吉兆の日にインタビューを授かるなんて、よいカルマを積んできたんだなぁと思い、思わずどんな人がインタビューを受けたか顔を見たくなった… けど、首を鶴のようにしてヴェランダ(男性のVIPや組織の関係者・サイ大学の学生や卒業生が座るエリア)を凝視するのは大人げないのでやめておいた。一応 …、女性だし。
朝は、とても静かなダルシャンだった。


午後プログラム時には打って変わり、一万人近く収容可能のダルシャンホールが満杯で、最後列の方は前半、立見。ゴクラムという牛舎から着飾った牛(子牛も!)、クリシュナの属性を表す孔雀、スワミのペット、サティヤギータ(赤ちゃん象)がホールの中央でサイババの祝福を得るために待機していた。
夕方 5時半頃、サイババが朝と同じ装いで登場し、一瞬、ダルシャン会場のほとんどが立見…、状態になった。セヴァダルが一生懸命に制御しようとするけれど、盛り上がった参列者はそうそう言う事を聞くものではなく…私は床に座りながら、スワミがダルシャンホール中央の定位置に着かれるまで、熱が治まるのを待った。赤ちゃん象がスワミにパダナマスカールをしているのがとっても可愛いく、クリシュナの衣装を着けた子どもが祝福を受けていた。青色で知られるクリシュナだから、今日はさぞかし青色のサリーが多いだろう…とワクワクしていたら案の定、ターコイズブルー、コバルトブルー、エメラルドブルーにベイビーブルー、ロイヤルブルーなど、青色ってそんなにあったんだ…と感心するぐらい鮮やかなサリーが会場を埋め尽くした。


Posted by Deepak on Saibaba News



ところで...正直なことを告白すると、私はまだクリシュナがどのような化身だったかというのをはっきりと掌握し切れていないと思う。神の化身とはいえど・・・クリシュナにはあまりにも多彩なエピソードが点在していて、頭の中でまだ“点”同士がひとつの線につながってない…。

アヴァター(神の化身)を表す名前は別名がたくさんあるとは知っているけれど、なかでも、クリシュナの別名は非常に、多い部類に入ると思う。ゴーパラ(Gopala‐牛飼いの長)・ゴーヴィンダ(Govinda‐牛と喜びの保護者)・ハリ(Hari‐罪やサムサーラを奪う者)・ジャガンナータ(Jagannatha‐宇宙の支配者)・マーダヴァ(Madhava‐春を運ぶ者)・ダーモーダラ(Damodra‐腹に紐をかけた者)・モハナ(Mohana‐魅了する者)・ナーラーヤナ(Narayana‐「黒」「闇」)・・・など。

有名なエピソードだけを上げてみても、蜂蜜を盗んで食べたやんちゃなベビークリシュナ、牛飼いとして1万6千人ものゴーピカ(牧女)と結婚して数多の女性を泣かせ 、クリシュナの寵愛を一心に受けたというラーダーと、めくるめく愛を繰り広げたかと思うと、マハーバーラタの一部、バガヴァッド・ギーターの題材となったとなったクルクシェートラの戦場では、アルジュナ(人間)の御者であるクリシュナ(内在神)を完全に信じて義務を遂行するよう厳しく命じた逸話など・・・普通の理解では、同じ人格を持つ一人の人間のものとは思えないぐらい幅が広いので、一体、どれが本当の姿なのかと正直...混乱気味...かも。



興味を持って色んな文献を読んでいくと、クリシュナについて語り継がれている属性は、人間が神性を理解できずに“人間なりの解釈で”注釈をつけていくうちに、内容が変わって後世に伝わってきたことを知る。クリシュナジャヤンティ時の講和や、サイババがクリシュナに関して著述した『 バガヴァタ ヴァーヒニ - クリシュナの奇蹟 』を読んでいくうちに、少しずつ頭の中の混乱が晴れていった。でもまだ、 ひっかかる。 そうしているうちに次のサイトに行き着いて、少し・・・納得。

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また、クリシュナは一万六千人のゴーピカ(牧女)と結婚していたとも述べられています。ゴーピカとはだれでしょう? このゴーピカは肉体の姿をもった牧女ではありません。人間の頭には千の花びらのついた蓮の花があります。クリシュナは16のカーラの具現と記されています。サハッスラーラ(花びらが千枚ある蓮の花)の主として、クリシュナはその蓮についている一万六千のカーラを支配します。脊柱(せきちゅう)(ムーラダーラ)の下部から上昇したクンダリーニ シャクティは、サハッスラーラの一万六千の実在物に融合します。これが、肉体に内在する神の役割の深遠な意味です。この内的な意味に気づかずに、人々は誤った解釈やよこしまな解説をしています。
1965年10月24日の御講話より
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ここでひとつ 素敵なクリシュナバジャンを ♪


Manamohana Nandalal


Mana Mohana Nandalal
Mana Mohana Madhusudhana Brindavana Nandalal
Mana Mohana Nandalal
Brindavana Nandalal
Mana Mohana Madhusudhana Brindavana Nandalal


Oh the entrancing Lord Krishna, the Son of King Nanda 魅惑的なクリシュナ神  ナンダ王の御子息
Oh Lord, the slayer of the demon Madhu, who played in the bower of Brindavan, You steal our minds! 悪鬼マドゥを倒した神  ブリンダーヴァンの庭で遊び  心を奪うお方
Oh Lord, the son of King Nanda, You capture our minds. ナンダ王の御子息  心を魅了するお方
Oh Lord, the darling of Nanda, who spent His playful and precious childhood in Brindavan ナンダ王の御愛息  幼少時代をブリンダーヴァンで過ごしたお方
Oh Lord, the slayer of the demon Madhu, who played in the bower of Brindavan, You enrapture our minds! 悪鬼マドゥを倒した神  ブリンダーヴァンの庭で遊び  心を魅了するお方



日本語版(ヒンディーバジャンのメロディーに日本語歌詞をのせた歌)


美しき心に 


美しき心に 住みたもう 優しき神 
愛おしい クリシュナ
世界中の人に 愛を与えたもう 
サイクリシュナ あなたの 笛の音にのせて



サイクリシュナ あなたの 笛の音にのせて


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