女神礼拝 − ナヴァラートリー祭


プッタパルティのアシュラムは、連日ナヴァラートリー(ダサラー祭)のプログラムや、グラマセヴァ村落への奉仕)が開催され、非常に神聖な高揚感が漂っています。例年通り、ダルシャン会場は、インド人の参拝者でいっぱいです!


今年の初日、27日は、ナヴァラートリーシルディ・サイ・ババの御降誕173周年が重なっている吉兆な年。

この日は「お買いものツアー」のため、ママ友と一緒にバンガロールに向かっていたので、途中で車を止めて、寺院を参拝しました。
インドに短期滞在しているママ友に「ぜひ神聖な思い出を・・・」と思い、前夜には、バンガロールの中心街にあるシルディサイババ系のテンプルを検索して、寺院までの地図を印刷しました。
そうした翌朝、ドライバーに、「シルディサイババテンプルに寄りたい」と告げると、途中で車を止めて、「はい、どうぞ!」と言われました。
「ここはドコ?」と思い、車窓を覗くと、『Shirdi Ke Sai Baba Center of Meditation 』の看板が・・・。 なんと寺院があったのは、バンガロールからハイデラバードへと続く国道沿い。

こんなところにあったなんて・・・! 
過去に何度も行ったり来たりしていますが、今まで、全く気付きませんでした。
BIAL新空港から12キロ離れた、Devanahalliという街にあります。)


ナヴァラートリーだし、ドゥルガー女神にも礼拝したいなぁ...と思っていたら、シルディサイ・テンプルの奥に、ドゥルガー女神のマンディールも併設されていた他、ダッタトレーヤ神のお写真もありました。

テンプルの中央に設置された巨大なマンディールにはシルディサイの立派な偶像、メディテーションホールがありました。(瞑想者がいらっしゃったので、そこは撮影していません。)

プラサードには、ヴィヴーティとポロポロとした砂糖菓子を頂きました。ヴィヴーティは、パルティで頂くものより少し色が濃く、ジャリジャリとした印象でした。
ヴィヴーティの製法は、石、または(聖なる)牛の糞を焼成して粉砕するという二通りがあるそうです。繊維質がなかったので、おそらく、石を粉砕しているのでは…と思います。

また、このテンプルは祭事中以外も空いているようですので、スケジュールを掲載しておきます。

サリーとパンジャービドレスを着用していたからかもしれませんが、ココは、ヒンドゥー教徒以外NGとか、お布施の催促はありませんでした。ぽちっと、ドーネーションボックスが置いてあります。



さて、場所は変わって、プッタパルティの話題へ...。

パルティで開催されるヤグニャのプログラムは、パンディット(ヒンドゥー教の僧侶)とサイ大学ヴェーダム・グループ、デーヴィ・パラヤーナマ・グループが、スワミの玉座プラダクシナ(神の周りを巡回する行)してから開始します。
日常の礼拝には、マッチやライターを使いますが、ヤグニャのときは、火おこしの儀式からはじまります。“火”は、自らを減さずとも、他へと分け与えられる、とても神聖な元素です。
全世界の幸福を祈り、1962年から始まったヴェーダ・プルシャ・グニャーナ・ヤグニャの奥義に関してはこちらのサイトにて詳解されています。

夕方のプログラムはデヴォーショナルソングの生演奏をBGMに、サティヤ・サイ・ババのダルシャンビデオが、巨大スクリーンに上映されていて、ダルシャン会場は、しっとりとした雰囲気に包まれています。


女神を祝うナヴァラートリーには、女性の参拝者がインド各地からプッタパルティに集まり、アシュラム内のガーヤトリーテンプルでも、連日多くの参拝者が女神に祈りを捧げています。

普段、ガーヤトリー女神のお衣替えは一週間に一度、土曜日となっていますが、ナヴァラートリー期間中は、三回の衣替えによって、四変化します。

先ず初めの三日間は、ドゥルガー女神として、真っ赤なサリーをお召しになってライオンと共に鎮座。

中の三日間は、ラクシュミー女神として、紫を基準とした様々な色のサリーをお召しになって、孔雀をと共に鎮座。

最後の三日間は、サラスワティ―女神として、白いサリーをお召しになって、白鳥と共に鎮座なさいます。


そして最終日の10日目には、勝利の女神、ヴィジャヤダシャミーVijayadashamiとして、再びライオンと共に鎮座なさいます。

(尚、南インドでヴィジャヤダシャミーといえば、マイソールのダサラ祭が有名で、去年で400回目を迎えたそうです。)


アシュラム内のガーヤトリーテンプルでは、この期間中、通常のプージャに加えて「ラリター・サハッスラナーマン」(女神の1008の御名)を唱えます。


そのあと、アシュタラクシュミー・ストートラム(8つの富を与える神格への讃歌)を吟唱してからサティヤサイババの108の御名を唱えて通常のプージャに戻り、最後にアーラティ(献火)となります。

戯れる者という名を持つラリター女神は、聖なる母、シャクティー(女性原理)の象徴として広く信奉されています。
このラリター・サハッスラナーマンは、ドゥルガー女神、カーリー女神、ラクシュミー女神、サラスワティー女神、そしてバガヴァティ女神といった様々な神格に捧げる儀式にも吟唱する讃歌です。



● ラリターサハッスラナーム: マントラの語句(サンスクリット語)と意味(英語)

● ラリターサラッスラナーム: ウィキペディア

 

● アシュタラクシュミー: マントラの語句(サンスクリット語)と意味(英語)

● ナヴァラートリー:儀式の方法(動画あり)


インドは広大で多様な文化が混在していますので、地方によって神の名称が変ったり、儀式の方法が異なることがあります。

例えば南インドでは、三日間ずつ祈る対象(神格)が変わりますが、グジャラート州やマハラーシュトラ州では、この期間に、礼拝する女神が象徴する色に合わせて参拝者の衣服の色や女神にまとうサリーの色も決まっているそうです。 

色は毎年、ナヴァラートリーの数日前に地元の新聞に掲載されるらしく、今年は、下記のようになっています。

お祭り
9月28日
9月29日 黄色
9月30日
10月1日 グレー
10月2日 オレンジ
10月3日
10月4日
10月5日
10月6日 ピンク

ナヴァラートリー祭は東京でも、プッタパルティと同様、ヴェーダの詠唱や女神礼拝といったスピリチュアルなイベントが開催されています。そして、誰も触っていないのに、「玉座に添えたバラが自然に飛ぶ」というスワミの臨席を示唆する現象が、開催中何度か起こっているそうです。


以下、ナヴァラートリーのプログラムを引用させて頂きますので、ご興味のある方はぜひ♪ 


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◎ シヴァ神への礼拝として「ルッドラム」の詠唱
◎ デーヴィーへの礼拝としてプージャーとバジャン
◎ ガネーシャ神への礼拝としてヴェーダとバジャン
◎ スーリヤ神、ブラフマー神、ヴィシュヌ神、アグニシャクティへの礼拝としてヴェーダの詠唱とヤグニャの火への礼拝を行っています。 

また、バガヴァンは、「護摩の火に捧げるべきものは各人の悪い性質である」と宣言なさっていることから、毎回、各人の心のすべてをアーラティーの火で燃やして捧げる礼拝も行っています。


10月4日(火) ★ ヤグニャ5日目: サラスワティー礼拝2 ★
朝 06:30 〜 08:00 ・ 昼 13:30 〜 14:30 サイ・レディー・バジャン *女性のみ ・ 
夕 19:30 〜 20:45

10月5日(水)★ ヤグニャ6日目: アーユダプージャー(武器供養)、サラスワティー礼拝3 ★
朝 06:30 〜 08:00  ・ 夕 19:30 〜 20:45

10月6日(木)★ ヤグニャ7日目(プールナーフティー): ヴィジャヤ ダシャミー祭 ★
朝 06:30 〜 08:00  ・ 夕 19:30 〜 20:45


☆ ナヴァラートリーの女神様へのプージャーは水曜の夜までとなるそうです。 地図はこちらにて。
☆ プラシャーンティニラヤムのお祭りやグラマセヴァに関する公式発表は、セントラルトラスト発行のプレスリリースにて参照できます。


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