なぜサイババは国葬扱いになったのか?

4月24日にサイババが逝去した訃報を受け、現インド首相や、大統領が公式に追憶の辞を声明されました。

そして葬儀の様子がいくつもの放送局でインド中に中継され、国葬扱いとなったことに対して、多くの日本人は「インド人の感覚が理解できない」という反応を示していると聞きます。


理解が出来ないのは当然で、そもそも、サティヤサイババに対する日本のマスコミのマッピング、いわゆる位置付けが、当初から間違っていたからです・・・。


日本では、「霊能者」や「宗教指導者」、そして「マジシャン」という風に、エンタメ的な要素で取り挙げられていたサイ・ババ。


スピリチュアリティに関して、小学生レベルの知識しか持ちわせていないメディアは、この、サイババという得体のしれない存在に、なんとか肩書を付けようと、全く本質を捉えていない使い古された単語を当てはめました。 ま、ブーム扱いですから、しょうがないですよね。


ではなぜ、インドでは国葬扱いとなったのでしょう? 
発展途上国のインド人は、オカルト好きで宗教キチガイなのでしょうか?
そうではありません。


存命中サイババは、教育者、社会奉仕家、人道的活動家として、インド政府が成しえなかったことを、率先して行っていました。
宗教に関係なく万人へ無私の愛を説き、卓越した奉仕活動を指導するサイババに、歴代の大統領や首相を初めとした、最高裁判所長官、政界、財界、法曹界などの多くの重鎮がアドバイスを求めました。

わかりやすく説明すると、インドでサイババは、ガンジーマザーテレサと同じ、もしくはそれ以上の扱いなのです。

☆★☆ 社会奉仕 ☆★☆:
★ウォータープロジェクト★
 【以下、サイババの活動より転載】


南インドのアーンドラ プラデーシュ州、アナンタプール地区に住む350万を超える人々は、過去40年にもわたって深刻な水不足に悩まされ、干魃と食糧飢饉に苦しんできました。飢えと渇きのなかで死んでいく人々に対して、インド政府は決定的な対策を講じることができませんでした。

1994年、サイババの生誕69周年記念日の前日、サイババは、慢性的な水不足の状態で暮らしている人々に飲料水を供給するプロジェクトを開始すると宣言しました。そして、総延長距離が日本列島の長さに達するほどの水道施設を、工事開始から10ヶ月という驚異的な短期間に成し遂げてしまったのです。日本と異なり、通信施設や道路が十分に整っていない南インドの乾燥地帯で、このような短期間のうちに工事を完成させるのは奇跡的なことです。プロジュクトの完成式典は、サイババの生誕70周年記念日に行われました。

サイババは、「基本的な人間的生活を維持するために必要な資源をすべての人に供給することは社会の責任である」ということを自ら示しました。

★手術費・入院費無料の慈善病院★
(スーパースペシャリティ病院、サファヤ院長へのインタビューはこちら

サイババは、インド全土で最も近代的な設備が整えられた病院であるスーパー スペシャリティ ホスピタルをプッタパルティに設立されました。この建物は、実に7ヶ月半という記録的な短期間で建築されました。1991年11月22日に落成式が執り行われ、インド首相はじめ多く方がご臨席なさいました。

この病院は、カーストや肌の色、宗教、宗派、国籍、経済状態に関わらず、すべての患者が心臓切開手術や腎臓移植手術、精密検査などを無料で受けられる世界で唯一の病院です。

開設当時は心臓血管科だけでしたが、後に泌尿器科、腎臓移植を含む腎臓病科、そして角膜移植を含む眼科のすべてが開設・運営されるようになりました。いまでは数千人もの貧しい患者が、優れた技術を有する評判の高い内科医や外科医の手による高度な治療の恩恵を受けており、受付から入院、そして治療食に至るまで、すべての治療に関する費用は無料となっています。

また、1993年2月、1994年1月、1995年12月の3回にわたって国際的な心臓病学のシンポジウムがここで行われ、シンポジウムには多くの国から著名な心臓病学者や心臓外科医の方々が出席されました。会議はバガヴァン シュリ サティヤ サイババによって主宰され、バガヴァン ババはこの病院の治療に関する指導的原理及び原則を公表しました。また、このシンポジウムにはインドの大統領、厚生大臣、インドの指導的立場にある高官をはじめとする多くの方々が出席なさいました。

☆★☆ 教育奉仕 ☆★☆:
★授業料無料の高等教育機関


サイババは、子供達が優れた人格と適切な道徳観、倫理観、霊的なものの見方をもち、将来理想的な市民となるように、理想的な教育システムと施設を設置し、すべての教育が無料で受けられるようにしています。

まず、子供達の柔軟な心が美しく花開くように、適切な道徳観、価値観を身につけさせることを目的としたバルヴィカス(幼児の霊性教育)を1969年にスタートさせました。このバルヴィカス プログラムの開始とほぼ同時に、男子学生のためのサティヤ サイ アート アンド サイエンス カレッジをホワイト フィールドに、そして女子学生のためのカレッジをアナンタプールに創立しました。これに続いてジャイプールとボパールに女子学生のカレッジを、プッタパルティに男子学生のためのシュリ サティヤ サイ カレッジを、またハイデラバードとケーララ州に宿泊施設のある学校を、そしてプッタパルティにシュリ サティヤ サイ小中学校とイーシュワランマ高等学校を創立しました。その後、1981年にプラシャーンティ ニラヤムにシュリサティヤサイ大学)を創立しました。

これらの学校は道徳と霊性に関する内容を教育の中に一体的に取り込むことを他に先駆けて行い、今では人間の資質を開発する最も優れた学校として全世界から注目を集めています。真理・正義・平安・愛・非暴力という人間的価値を志向した教育プログラムはサティヤ サイ人格形成教育と呼ばれ、このプログラムを取り入れた学校が世界中につくられはじめています。


それでは、霊的指導者としての立場では、どのような活動を行ったのでしょう?

『霊』と聞くと、幽霊とか、霊媒師という言葉しか浮かばない一般日本人にとって、霊的指導者(スピリチャルリーダー)というのはなんとも耳慣れない言葉。

一般的に、人は、「自分の理解を超えた事象」は理解できません。
そして自分の想定外や理解を超えた事象に対しては、「知っているものの中にジャンル分けしてどうにか頭の中にインプットする」、もしくは「あり得ない」、「嘘」、と否定する反応は、よく見られるものです。

それでは、霊性(スピリチャリティ)に関して、私たちよりも造詣が深い人々・・・悟りを得た聖者や聖人と崇められている人々は、サイババのことをどう捉えているのでしょう? 


私は既存の信仰の邪魔をしたり
既存の信仰を破壊するために来たのではなく
皆さんに自分の信仰を確信させるために来たのです。
それ故、キリスト教徒はより良いキリスト教徒になり
イスラム教徒はより良いイスラム教徒になり
ヒンドゥ教徒はより良いヒンドゥ教徒になります。


次回では、近代聖者達によるサイババに関する証言、を紹介したいと思います。

「サティヤサイババとは誰?」に続く・・・



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