アーユルヴェーダの喉薬
のどの調子が悪いから・・・と、彼がアーユルヴェーダの薬をいくつか買ってきた。
インドはアーユルヴェーダの宝庫! アーユルヴェーダとはオイルマッサージに問診、そして特殊な食事療法を指すものだと思っていたけど、インド人の彼は薬効食品を摂るように気軽に服用している。病状が悪化した後にキツイ薬を飲むよりも、初期のうちになおしてしまった方が身体に良い・・・と、喉が痛かったらコレ、頭痛はコレ、筋肉痛にはあの薬・・・と色々とよく知っている。
インドの人はみんなそんなにアーユルヴェーダに詳しいの?と聞いたら、在学中、ダブラーというアーユルヴェーダの大手企業に勤務経験のある友人から処方を教わった・・・という答えが返ってきた。
それからもうひとつ、アーユルヴェーダ的な食習慣として「食べ物は体内でアグニ神(火の作用)によって消化される」・・・と子どものころから教わってきた彼(というか多くのインド人)は、食事中に水はおろか、冷たい飲み物を滅多と口にしない。そして私が横で冷たいスプライトとかソーダを飲んでいると、「身体に悪いよ〜」っと心の底から本気で、心配する。
冷蔵庫の中で冷えきった飲料水や食料品に慣れ親しんできた身としては、「私はこの先、キンキンに冷えた飲み物とか冷製スープを摂ることができるのだろうか...」と一抹の不安を覚えつつ、「冷たい飲み物、美味しいのに・・・」と食習慣の違いに少なからず衝撃を受けた。
週末に風邪をひいてから喉の調子が戻らない彼は、毎食後、Baidyanath 社のシトーファラディという粉薬(チュルナ)を蜂蜜に混ぜて舐めている。
固形の飴が普通の日本で生まれ育った私は、水あめを舐めている人なんて初めて見た。
苦ぁーいっ(私にとってはかなり甘いのだけど)と言いながら一生懸命に蜂蜜をすくって舐めている様子を見ていると、なんだか子どもみたいでかわいい。
主成分を見る限り、かなり健康的。(日本で入手できるかは???ですが)ここで皆さんに紹介したいと思います。
色んなブランドから出ているみたいなので、インドに来られた際にでも、アーユルヴェーダの薬局をのぞいてみてください。
Name of Medicine(薬名) | Active Ingredients(活性成分) | Therapeutic use(症状) | Dose(服用量) |
---|---|---|---|
Sitopaladi Churna | Sugar candy, Dalchini ,Ela, Pipal and Banshlochan | Stimulant, laxative and expectorant. Usefulin bronchitis,cough. Excessive thrist,respiratory complains and burning sensation. | 3 gms with honey |
シトーファラディ・チュルナ | 砂糖飴、シナモン(ダルチニ)、カルダモン(エラ)、ロングペッパー(ピパル)、竹樹(バンブーマンナ) | 刺激作用、緩下作用・去痰薬。気管支炎や風邪、喉の渇き、呼吸困難、しゃく熱感に有効。 | 3グラムを蜂蜜と混ぜる |
ちなみに・・・彼が在学中によくお世話になっていたというプッタパルティのアーユルヴェーダの薬局は、カナラ銀行の前あたり に、ひっそりと並んでいます。このお店、英語可です。