サイババの学生の妻として‐ 序編


普段は意識しないのに、プッタパルティに来ると、やたらと意識する・・・というか意識せざるを得ないこと。
それは、「スワミの学生の妻」であるということ。


結婚前、風の噂でもう一人、サイ大学の卒業生と結婚した日本人がパルティに住んでいると聞いていたので、じゃ、結構楽かも・・・と思っていた私。結婚直後の周囲の反応(主にインド側)に驚きはあったけど、前例があれば興味本位で外国人の嫁の動向に注目するとか、日本人の嫁がスワミの学生の妻としてお眼鏡に叶っているかとか、さすがにパルティの人達もすでに経験ずみだろうから、あまり干渉されないだろう・・・。
そう楽観視していたものの、後ほど、それは単なる噂だったことが判明・・・。 と同時期に、彼の先輩を通してアシュラムのセキュリティーからある伝言を受けてしまった。

その伝言とは・・・ 、


「スワミの学生(サティヤサイ大学の卒業生)の奥さんとなったからには、今後、スワミの学生の一人として行動し、一般帰依者のような行動は慎んでください」。


うーん・・・(汗)。
スワミの学生の行動規範 』とは、一体どのようなもの?
私は困って、思わず溜息を付いて天を仰ぎ見る思いに・・・。


非常に苦しい言い訳に聞こえるかもしれないけど、私が、サイ・ババのアシュラムに初めて訪れたのは、2007年の7月と、比較的、最近。それまでは、色々なスピリチャル系の機関を覗いたり齧ったりしながら興味のある範囲内で知識を蓄え、サイババ直属の機関であるサイセンターがどこにあるかさえ知らなかった。

渡印前のごく短い期間、神聖で清らかな青年部の雰囲気に惹かれてセンターに参加し始めたあとも、サイババが講話中、「病院など、私の名前を冠した機関がたくさんありますが、それらは私の所有物ではありません。私の所有物は私の学生だけです」と公言されていたのを知っていたものの、その学生たちに対して強い憧れを感じることは意外となかったように思う。来日中のスワミの学生 ‐ サイ大学の卒業生がヴェーダやスピーチ等でセンターに来られた際にも、英語力を生かしてスワミの学生を独り占めにしたり、コネを作ろうと躍起になったことはなく、できるだけ、政治的な動きに巻き込まれて厄介なことにならないように、あえて距離を置いていた...。

それに、インド哲学文化に興味を抱き、造詣が深いか・・・というと、余暇、海外旅行に選んだ渡航先はフランスやイギリス、アジアでも香港やバリ島に限り、決してインドの地名が選択肢に挙がることはなかった。その上、出張で滞在したドイツの整然とした街並みや厳かな雰囲気にはえらく感動したものの、タイで体験したカオス的な喧騒や業務への取り組み方にはえらく閉口し、以降、私に選択権がある場合は自分から進んで(東)南アジアと関わることは絶対に無いな・・・と思っていた私。


それが、国外には一度も出たことのない生粋のインド人、しかも就寝前には必ずラーマーヤナを読書する習慣を厳守するスワミの学生と生涯を共にすることになったのだから、人生、何が起こるかわからない。

・・・と、思っていたものの、インド占星術によると、「この、何が起こるか分からない」という度重なる成り行きには、ちゃんとした理由があるらしく、私の場合、「Kala Sarpa Dosha」というカルマが影響しているとのこと。簡単に言ってしまえば、ラーフケートゥという二つの凶星に蛇が居座っている為、「何を願っても、思い通りにはならず、全く違う形で成就してしまう」というものらしい。

うーん、思い当たる節は、涙目になるほどいくつも、ある。これに関しては先日、彼と相談してヴェンカテーシュワラ神で有名なティルマラ・ティルパティTirumala Tirupati)から40キロ弱離れた所に位置する「Srikalahasti(シュリ・カーラ・ハスティ)」という寺院にお参りし、お祓い(プージャ)をしてきましたのでまた後ほどブログをアップしたいと思います。


さて、世俗的な人生を謳歌してきた一個人が、いきなり、厳格な寮生活の中で霊的な日々を過ごしてきたスワミの学生のようにふるまうことはできるのかしら?スワミの学生の行動規範とは、一体どのようなもの?ニュアンスを聞いていると、一般の人の目につく「行動規範」とは、大まかに次の三つに分けられるような気が・・・。


1. 服装面
2. 行動面・対人関係
3. 精神面


ということで次回のブログでは↑に関して、個人的にプッタパルティで見聞きしたことや体験したことを織り交ぜながら、備忘録的に記事をアップしてみたいと思います。



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