日本のガネーシャ

インドへ発つ前に、訪れておきたかった場所があります − 日本の ガネーシャ大聖歓喜天 を祀る 生駒山の宝山寺 です。

あらゆる障害を除去して成功に導く神。 商売繁盛をもたらす神。 文化や芸術を司る神。 智慧を司る神。 病苦からの解放をもたらす神。




商売繁盛の神様ということもあり、インドではどこの店先にも、それこそ車のダッシュボードの上にも、 偶像や写真 が飾ってあります。 サイババ の住む プッタパルティにもガネーシャ神(別名:ヴィナーヤカ) は祀られていて、国籍に関係なく誰もが象の御顔に礼拝を捧げていますが、ここ日本では、仏法を護られる 天部 の神さま、ご本尊(宝山寺では 不動明王 )を守護する 秘仏 として祀られ、御姿をお現しになることは滅多とないそうです。


生駒の聖天さん は地元、大阪商人からの信仰が厚く、縁日の1日と16日には現世御利益や商売繁盛祈願に多くの人が訪れるそうで、特に毎月1日には、前日にあたる月末の深夜から来訪者が並びはじめ、宝山寺関係者の方々は徹夜で参拝者に対応される…とおみくじを引いた時に対応くださった方が仰っていました。 その他にも、大歓喜天にまつわる資料を頂いたり参拝にまつわる逸話をお教えくださったのですが、特に興味深かったのが、『大歓喜天喜双身天』の ご真言 です。 さすが、 真言律宗というだけあって、多くの偶像の横には、真言がひらがなで掲示されていて、それを唱えるとやはりなんかちがう感じがしました。





ところで、こういった場所に霊的エネルギーが分かる友人と訪れると、自分には無い観点の注釈をしてくれるので感心度が倍増します。山の中腹から頂上にかけて数多の神々の偶像や御地蔵様が祀られている石畳の参道を歩いていくのですが、上に行けば上に行くほど、神聖なエネルギーが強くなっていっているそうです。 たしかに、参拝を終えるころには二人とも、宝山寺に漂う神聖なエネルギーに浄められ、目がキラキラになっていました。