プッタパルティ巡礼
先月の26日から30日まで、ブッダプールニマ祭(Buddha Poornima)を祝うため、ほぼ一ヶ月ぶりにサイ・ババアシュラムがあるプッタパルティへと巡礼旅行に出かけました。
グレゴリオ暦を使用している日本では、お釈迦様の誕生祭(花祭り)を4月8日に固定していて分かりやすいけど、インドでは降臨した神々や聖者の生誕祭が、インド独特の太陰暦に基づくことが多い為、毎年、開催日が微妙に...異なります。
そもそも、広大な土地を有する多様性の国、インド。
そこには、ヒンドゥー暦、タミル暦にベンガル暦、それにシーク教暦とか・・・、ここまであったら混乱をきたすのでは?と思うほど、様々な暦が存在します。
その混乱を緩和させるため、1957年にインド政府が制定したのが、インド国定暦で、ブッダプールニマは、そのヴァイサカ月の満月の日に、開催されることになっています(ちなみに去年は5月8日、今年は5月27日)。
インドのお祭りは、新月、新月から第○日目、満月の日などに開催されることが多く、カレンダーには大抵、新月(Amavasya)満月(Purnima)が明記されていて、様々な宗教的儀式に活用されています。
あと、面白いのが、日程主体ではなく、曜日主軸の、カレンダー!
日本で流通しているものとは縦横の情報が逆になっていて、慣れないうちは見辛い・・・の一言に尽きるけど、現地の人にとっては曜日が一目でわかるので、とっても便利だそうです。
おそらく、曜日毎に崇める神が変わるから、という理由だと思うけど、 「所変われば品変わる」ものだ…とつくづく実感する一品です。
このカレンダー、各曜日には、ご丁寧にも不吉な時間帯(ラフーカーラム/Rahu kalam)と、死の神、ヤマ神が司る(ヤマガンダム/Yama Ganda)が明記されていて、ラフーカーラムには新しいことを始めない、ヤマガンダムには新しいことを始める作業に加え、金銭的なことや旅行を避ける、といった決まりを人々は守っています。
日本の感覚でいうと、イマドキそんなことを守るのは、縁側で緑茶をすする年配者だけなのでは・・・と思いきや、若者ど真ん中の彼でさえも、買い物に行ったり、勉強をする時は、ラフーカーラムが開始する1分でも前に始めたり、終わってから始めたり、とその時間帯を避けて行動しているから、びっくり。
日の出と日没の時間を均等に割って算出しているこの時間帯は、季節や土地によっても微妙に異なるそうで、各地域の時間帯は、オンラインで参照できます。おそらく、日本在住の敬虔なヒンドゥー教徒は、こういったサイトを参照して、大切な商談や面接時間を決定しているのでは・・・と思われます。
前置きが、長くなりました・・・。
今年、パルティで開催されたブッダプールニマ祭の主催国は、タイ、マレーシア、シュリランカにインドネシア。それぞれ、スピーチに演劇やコーラス、ダンスの出し物で盛り上がっていました。
私は、といえば結婚を期にプッタパルティの長期滞在者ではなくなったことに加えて、事前連絡ナシのいきなり参加・・・。仏教国の参拝者を対象に配られるスカーフがもらえるかな?と秘かにちょっと...ドキドキでしたが、おかげさまで二日間、仏教国の人たちと一緒にお祭りを楽しむことができました。ご親切にしてくださった方々に、感謝です。
お祭り中に配られたプラサードは、インドネシア製のチョコレート菓子とインド製のミルク菓子。
以前より、彼から何度も、「プラサードをもらったら一口だけでも絶対にその場(ダルシャン会場)で食べるようにね」、と言われていたので、その場で、むしゃむしゃ頂きました。
今回は、夏季休暇中、サイババの側で過ごしていたサティヤサイ大学の学生たちの体験談を色々と聞かせて頂いたり、バジャンの練習に参加させて頂いたり、アパートの契約期間が終了して引越し作業に追われたり・・・と、短期間ながらもイベントが盛りだくさんでしたので、また後日、印象的だなぁと思ったエピソードを備忘録的にアップしていきたいと思います。
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