菜食とインド料理


インド料理好きです。

辛いもの好き、という訳ではないのですが、日本では選択肢が限られているベジタリアン。 インドでは民族文化として菜食が根付いているので、インド料理店に行けば心おきなく、安心して食せます。 ジャンクフード大国のアメリカや、ソーセージで有名なドイツに行っても意外とベジメニューが豊富なレストランがあったり、菜食者向けの料理を扱っている店が多いので、そういう意味では、日本より欧米の方がべジが市民権を得ているような気がします。


L.A.で有名な Lawry's The Prime Rib を接待で利用した折にも、ベジメニューが用意されていたので一難を防げました(ベジ歴が長いと、間違っておにくを食べたら腹痛を起こしますので…)。 米国にはホールフーズ・マーケットという、加工されていない食材をメインに扱う大型スーパーもあるので、早く日本に進出しないかな? と 秘かに期待しています。 日本では、料理は美味しくないといけない、をモットーに食材を提供されている ソーファデリカフェ は、ヘルシー志向のノンベジの方にも好評です。


初対面の方に、「ベジです」 と伝える時、暗黙のうちに「ベジタリアンである理由」に対する説明責任を求められる気がして、そんな説明が要らない仲間といると、何故かほっとします。

以前、ランチをしようと飲食店に入って店員さんに、「ベジタリアンなので、肉類が入っていないメニューはありますか?」と聞いたところ、「はいっ! 大丈夫。 うちはチキンもあるからね!」っと返答され、絶句したことがあります。 和食はたいてい、魚の出汁(fish stock) を使ってるのよ… と嘆くインド人の元同僚の声を聞き、「あ、この人だっ!」 と ピンと来ました。 この人のランチについていけば、先ず、安全な所に行ける…、と。 必然的に、インド料理パスタサブウェイのローテーションに収まるのですが、数多のインド人が、ランチ時にわざわざ電車に乗って通い詰めるインド料理店、というのが東京の広尾にあります。


その名は、プリヤ

特に、パラクパニール(ほうれん草とチーズのカレー)は絶品で、都内一かもしれません。インドにいたとき、あー、早く日本に帰ってプリヤのパラクパニールが食べたい…っと思ったほどですから。 オーナーがホテル出身という事もあり、ホスピタリティーに溢れたサービスがとても心地よく、大切な知人を招待するのに最適なレストランかと思います。 インテリアも、シンプルモダンで落ち着きますし。

3−4人の同僚とプリヤに行くたびに、この店の料理は、何か他とは違う…。これは一体何なんだろう?っとずっと不思議に思っていました。 なんか、食後に微かな至福感があるのです。 まるで、プラサード(神からの贈り物)を頂いているような…。 インドには信仰深い人たちが多いというから、きっと、何らかの神様を信じている人が作っているに違いない…っと思いつつも、同僚の前で、そんな話はできず…。 ある夜、友人とディナーに行った時に聞くと、オーナーが シルディ・サイババ を厚く信仰している、とのことでした。 なるほど、と思いました。 

渡印前にレシピを教えてもらおうかと思っていましたが、小心者のために切り出せず…。 以前、ただ一度だけ、これはプリヤの味だ!っと感動した(ほとんど、ママの味)パラクパニールがあるのですが、その方は、ハッピーベジタリアン という本を見て作ったそうです。 このレシピ本、スーツケースに入れてインドに持っていきます。


Cuisine Links
健康フード:  Whole Foods ・ かるなぁ
MODOKI:  ソーファデリカフェ
北インド料理:   プリヤ 
菜食レシピ:   ハッピーベジタリアン