初日

日本から出て20時間強が過ぎる。

これだけ移動時間が長いと、水平に横になって寝られることがとても贅沢に感じられる。
ベンガルール空港でタクシーがくるまでインターネットをしたり、翻訳をしたりしながら時間を過ごす。
中央のインフォメーションカウンターでネットをしたいことを告げると、パスポート証明と交換に、一時間有効の無線LAN用のパスワードをくれる。ほかにも、無料の携帯電話チャージャーが数箇所に設置されていたりと、新設されてからかなり便利になっている。到着ゲートの入り口には守衛が常備していて、地元の人はIDがないと入れないから、夜でも比較的安全。


先についていた沖縄の知人と合流して、沐浴をした後にマンディールに向かった。
宿舎からマンディールに歩いていた時、久し振りに来たという感覚がなかったのが、とても不思議だった。実際は、118日も前にアシュラムを後にしたのに、昨日もこの道を歩いていたような気がして仕方なかった。体は帰国したけど気持ちの上ではずっとここに残っていたのかもしれない。

生徒たちがいる・・・そうか、今日は木曜日か・・・。
26日の木曜日。 私にとっては特別な日。


朝のダルシャンはサイババは来なかった。アーラティが終わる2曲前に着いたから、特別、落胆は感じなかった。
マンディールの雰囲気、バジャンの響きを味わう。インド人の帰依者が遅れてきた私を笑顔で迎える。ワクワク感が伝わったのかも。


バジャンのターラムを買いに外に出ると、ゴプラムゲート前で人がざわざわとしている。
スワミが、外出される − セヴァダルが、ロープを張って人が
車に押し寄せないようにガードする。

思いもよらないカーダルシャン。

目の前1メートルの所をゆっくりとスワミが車で通り過ぎる。
サイラム 両手を合わし、声を出して 挨拶をした。
スワミの瞳の奥に、笑みがあった。


うれしかった。

なんか、やっと、プッタパルティに来た実感がわいた。