2010-01-01から1年間の記事一覧

神様からの贈り物、プラサード

日本には、供物(仏教)、神饌(神道)として伝わっているプラサード。御本家インドでは、ヒンディー語(Prasad)で恵み深い施し物という意味で通常、お供え物のお下がりを指します。と、同時にサンスクリット語(Prasāda)では神々や聖者が有する寛容・寛大な…

プッタパルティ巡礼

先月の26日から30日まで、ブッダプールニマ祭(Buddha Poornima)を祝うため、ほぼ一ヶ月ぶりにサイ・ババアシュラムがあるプッタパルティへと巡礼旅行に出かけました。 グレゴリオ暦を使用している日本では、お釈迦様の誕生祭(花祭り)を4月8日に固…

サイババの通訳者、来日!

アニール・クマール教授と聞いて、「おっ!」っと思われる方はかなりのサイ・ババ通。 もう十数年も前から、テルグ語で話すサイババのスピーチを英語に通訳する、サティヤサイ大学の教授が、来月初旬(6月3日〜7日の5日間)に、東京・名古屋・神戸にて来…

アクシャヤ・トリティヤ

5月16日(日本では今日の17日)は、一年の中で新しいことを始めたり、価値あるものを購入し、身につけ始めるのに最も良い日、と言われているアクシャヤ・トリティヤ(Akshaya Tritiya)。天体的に太陽と月が同時に高揚することから、この日に始めた新し…

サイババの居場所

数日前に配信されたサイババニュースによると、スワミは、今月の20日から30日まで、西インド・マハラシュトラ州のプネー(PUNE)近郊のハッシ(Hadshi Temple Panduranga Kshetra)に滞在されるそう。(と、いうことでしたが、プログラムがキャンセ…

ヒンドゥー教徒の不思議★習慣 2.

日本にも古くから伝わる迷信がたくさんありますが、ヒンドゥー教徒の間でも、世代を超えて語り継がれている不思議な習慣が健在しています。前回に引き続き今回も、日ごろ聞いて???と思ったしきたりをご紹介したいと思います。 4.起床時と日没前に、キャ…

ヒンドゥー教徒の不思議★習慣 1.

インドで生活していると、日常生活のあらゆる場面に宗教的概念が入り込んでいることにびっくりする。 例えば、木曜日の今日はヒンドゥー教で神々のグル(師)であるヴィシュヌ神を崇める日。この日には、神に捧げる讃歌を歌うバジャン会が開催され、食事制限…

インド式・男女の距離の取り方(後半)

異性と心を通わすこともご法度(特に既婚者)という延長線上で、悩み事の相談や知りたい情報を問い合わせる際、他の人のほうが適任だから・・・という理由で配偶者とは別の異性に話を持ちかけることも奇異な目で見られる要素の一つとされている。なんでもこ…

インド式・男女の距離の取り方(前半)

結婚直後、私からすれば「当たり前」、彼からすると「信じられない」行動をとっていたために何度か「話し合いの場」が設けられた。そしてそれは文化の違いから、たいてい、外出先で勃発した。 繰り返すようだけど、インドにおける男女のダルマ(Dharma)は、…

さいきん

さいきん 運転免許更新のために急遽一時帰国ができることになり浮かれてまして・・・ブログ更新遅れてましてすみません。 運転免許証を更新するのにわざわざ帰国ーっと、彼はのけぞっていました。日本では成りすましとか偽造ができないように本人が更新手続…

家庭の女神(グリハ・ラクシュミー)

先週末、夜行列車でプッタパルティからチェンナイに移動する間、私達夫婦は、二人の出会いから結婚までのことを色々と思い返しながら、今後の行く先を話し合った。冗談交じりに、そして少し、シリアスに...。 結婚とは、人生にとっての一大事。それを決定す…

外国人女性との結婚

ヒンドゥー暦の新年、ウガディ (Yugadi・Ugadi) を祝う日に、私達夫婦は結婚5ヶ月目を迎えた。 インドの生活に慣れていないことは沢山あるけれど、いまだに掌握しきれていないのが、夫以外の男性との距離の取り方、いわゆる、「男女のダルマ(規律)」と言…

ガヤトリーマントラ(その2)

それでは、ガヤトリーマントラ改め、ガーヤトリーマントラ(その2)に続きたいと思います。ガーヤトリーマントラを規則的に信念をもって唱える人には、ガーヤトリーマントラが、あらゆる病を癒し、あらゆる不幸を避け、あらゆる望みをかなえてくれると言わ…

サイババ・今日の御言葉

人々は、各自の内的成長と、成熟度に合わせて神を信じます。 アヨーディヤーのラーマ、マトゥラーのクリシュナを、完全なる神の化身(プールナム)として崇拝する人々がいます。 それは、まったく間違ったことではありません。 しかし、自分達の信仰だけが絶…

ガヤトリーマントラ (その1)

サイババ紀行に訪れる方々の検索キーワードの上位を占めるのは、「ガヤトリーマントラ」。 集計してみると、約3割の方が、『ガヤトリーマントラ』(Gayatri Mantra)というキーワードで当ブログにお越しになっています。 時代がアセンションを迎えているか…

シーター女神の結婚式

昨日起きると彼の後輩から、一通のメールが入っていた。 最近、プッタパルティのダルシャンに異変が起きているらしい。 なんでも、ここ最近サイババは、朝・夕共ほとんど毎日、ダルシャンに来られているとのこと。「まるで往年の日々が蘇ったみたいだ・・・…

クリシュナ神の好物・カディー

乳製品がお好きなクリシュナ神の好物として、北インドではクリシュナ降誕祭(クリシュナジャンマシュタミー)のプラサードにも登場するカディー(Kadhi)。作り方はとっても簡単で、脂っこい料理で胃がもたれたときには、無性に食べたくなる逸品 (*^_^*)/巷…

非真より真実へ 暗闇から光明へと

インドの古典、ウパニシャッドによるマントラ。 シャーンティ・マントラとしても知られています。 非真より 真実へ (Lead me from the unreal to the real)暗闇から 光明へと (Lead me from darkness to light ) 死を超えて 不滅へと どうか 私を お導き…

インド鉄道・シャターブディー急行と旧正月

パルティ巡礼、前回の列車移動の経験を経て、今週末は寝台列車のプッタパルティ直行便ではなく、早朝出発のバンガロール行きを試してみた。先ず、インド鉄道(IRCTC)のサイトにアクセスして、チェンナイからバンガロール行きの運航スケジュールを確認。希望す…

インドで入籍 (後半)

4.チェンナイに戻った後、地元の知人(タミル人夫婦)に婚姻登録の代理をお願いする・・・が、またもや役人の手強さに唖然。「数回足を運んでも婚姻届を受領してくれない」、と半分泣きが入った知人から電話が入る。 なにやら、「インド人からは大した額の…

インドで入籍 (前半)

やっと入籍。 結婚してから三カ月半が過ぎ、ついに入籍…でも、晴れて入籍…でもなく、やっと入籍。 この言葉の裏には腐敗したインド社会に翻弄された紆余曲折があった。その名は、「Bribe」。「インドは汚職にまみれている」。 前から噂は聞いていたけれ…

マハー・シヴァラートリ

マハー・シヴァラートリの日は、インド中のシヴァ系ヒンドゥー教徒が夜通しバジャン (神への讃歌)を歌ったりマントラを唱えて一夜を過ごす。 知人の会社(おそらく社長さんはヒンドゥー教徒)では、シヴァ神の御名を10万回唱える社内儀式が恒例で、今年…

万能グレービー

結婚してから瘠せたね・・・と各方面から言われている彼。 インド人が結婚すると、「夫はみるみる痩せていき、妻はぷくぷく太っていく」という笑い話を思い出して少し、ギクッとした。うーん、確かに、瘠せてきた・・・。 思い当たる原因は、二つ。 一つ目は…

インド式・食前の祈り

インド式・食前の祈り ご飯を食べる前、ふとした拍子に「いただきま〜す」と言ったら、「Itadakimasu」って何?と彼に聞かれた。いつものように、バガヴァッド・ギーターから抜粋したサンスクリット語の食前の祈りを唱えた後なので、不思議に思っ…

プッタパルティ巡礼

先週末は、プッタパルティ巡礼。 金曜日の深夜に到着し、月曜日の早朝、チェンナイに出発するというタイトスケジュール。 結婚後、彼は大学の後輩から幾度となく、『ぜひ、結婚祝いのご馳走を!』とリクエストされていた。日本では、知りあいにおめでたい出…

インドの魔よけ その1

古今混在するインドでは、額にお守りのビヴーティ(神聖灰)をつけたビジネスマンがブラックベリーを操作し、その右手首には魔よけの黒い紐が巻かれてあったり、日蝕当日は不吉だからと休暇をとり、大事な商談や事初めは、ラフーカーラム(一日のうちの不吉…

収穫祭と正月

14日は ポンガルというタミル圏のお祭り。北インドなど他の地域では、マカラサンクランティ という名称で農家の人々が祝う収穫祭。日本で農家と聞くとごく少数だけど、人口の6割(6億人ほど)が農業に携わっているインドでは、国をあげてお祝いをする。…

インドから国際郵送

日本にいる知人に届け物を・・・と地元の郵便局から国際発送を試みた。 買い物の道中によく見かける家から徒歩3分の郵便局の中に入るのは、これが初めて。 中はどんなのかな? 入り口にガネ―シャ神のタイル壁を飾ってあるのがインドっぽい。 でも、インドの…

アーユルヴェーダの喉薬

のどの調子が悪いから・・・と、彼がアーユルヴェーダの薬をいくつか買ってきた。 インドはアーユルヴェーダの宝庫! アーユルヴェーダとはオイルマッサージに問診、そして特殊な食事療法を指すものだと思っていたけど、インド人の彼は薬効食品を摂るように…

チェンナイ・エキスプレス

3日の夜、6:45分発のチェンナイ行き特急に乗車するため、20分待たせたタクシーを急かしながら駅へと向かった。家を出たのは6時15分過ぎ。インドの電車に乗るのは、これが初めての体験。日本だと一本遅れても数時間したら他の便が来るけれど、ここ…